サムスン会長、ベトナムへの大型投資発表か…年明けも活発な「海外経営」予告(画像提供:wowkorea)
サムスン会長、ベトナムへの大型投資発表か…年明けも活発な「海外経営」予告(画像提供:wowkorea)
「サムスン電子」のイ・ジェヨン(李在鎔)会長が本格的な海外経営に乗り出した。

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 李氏は22日にベトナムで開かれる「サムスンベトナムR&Dセンター竣工式」に参加する予定だ。李氏が会長就任後に海外へ出張するのは、今月初めに訪問した中東アラブ首長国連邦(UAE)に続き2度目。

 李氏は来月開催される「CES2023」や「ダボスフォーラム」など、長期の海外出張に出る可能性も囁かれている。李氏は世界的な経済危機を打開するために、海外事業を直接点検し、関連の投資にも積極的に乗り出すものとみられる。

 同センターは同社が海外に設立する初のR&D施設だ。2020年3月からハノイのタイホー新都市付近に建設。2億2000万ドル(約290億円)をかけた超大型プロジェクトだ。1万1603平方メートルの敷地に地下3階、地上16階、延べ面積7万9511平方メートル規模のセンターとして設計された。ここでは約3000人の研究陣が第5世代(5G)移動通信、人工知能(AI)、ビッグデータ、モノのインターネット(IoT)など先端技術を研究する計画だ。今後、東南アジア最大のR&Dセンターとして、研究開発ハブの役割を果たす。

 とくに、今回の竣工式では同社がベトナムへの大型投資計画をサプライズで発表する可能性も出ている。22日は韓国・ベトナム国交正常化30周年記念日だ。この日の行事を通じて、韓国とベトナムとの経済協力拡大を海外市場にも知らせる目的があるとの声も上がっている。

  ベトナムは同社のスマートフォン最大生産国。その点でスマートフォン関連の投資が有力視されている。同国で現在稼動中のサムスン工場は2か所で、同社で出荷しているスマートフォンの半分以上がここで作られている。

 このため、李氏は今回の出張でベトナムのフック国家主席と面会する可能性が高いとみられている。出会いが実現すれば、フック氏との面会は今回が3回目となる。フック氏は何度もサムスン電子に半導体工場への投資を要請してきたという。

 一方、李氏は来月5日にも、米ラスベガスで開かれる世界最大のIT・家電展示会「CES2023」を視察するものとみられている。李氏は常務だった2007年に初めて同展示会を視察。公式の席上にサプライズデビューし、サムスンの後継者として注目を集めた。その後、2013年まで7年連続CESを訪れている。

 李氏は同月16~20日、スイスのダボスで開催されるダボスフォーラムにも出席するという。そのため、1月中旬まで米国と欧州を行き来する長期出張に出る可能性も提起されている。
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