サムスン電子の李在鎔副会長(資料写真)=(聯合ニュース)
サムスン電子の李在鎔副会長(資料写真)=(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】韓国のサムスングループ経営トップ、李在鎔(イ・ジェヨン)サムスン電子副会長が19日、ソウル近郊の京畿道・器興と華城にある半導体拠点を訪問した。光復節(日本による植民地支配からの解放記念日)に合わせた15日付の特別赦免(恩赦)で自由な経済活動が認められる「復権」の対象となって以降、初の公式的な活動となる。韓国経済の成長のけん引役も見込まれる次世代半導体の開発現場に出向くことで、サムスンの新たな経営を加速させると同時に韓国経済の厳しい状況を乗り越えていく意思を前面に押し出した。  サムスン電子によると、李氏はこの日、半導体事業場の器興キャンパス(京畿道竜仁市)で開かれた次世代半導体のR&D(研究開発)団地の起工式に出席した。同氏は半導体の価値を語った故李秉喆(イ・ビョンチョル)サムスングループ初代会長の言葉を引用しながら、危機的な状況にも揺らぐことなく世界市場でリードを広げる技術力を確保するよう呼び掛けた。「技術重視、先行投資の伝統をつないでいこう。世の中にない技術で未来をつくり出そう」と強調した。 約11万平方メートル規模のR&D団地は2025年に稼働予定の半導体R&D専用のラインを含め、28年までに完成する計画。約20兆ウォン(約2兆600億円)が投じられる。 こうした大型投資は、「危機克服の答えを技術に見いだす」という李氏の意志と決断により可能になったといえる。サムスン電子の関係者は「最先端の設備を備えたR&D専用ラインが完成すれば、次世代の新製品の開発期間を短縮し、製品の品質を向上させることができる」と期待を示した。 李氏は復権が決まった12日、「国の経済のため奔走する」と述べている。半導体事業の現場を訪れることで、韓国経済の危機克服に貢献してほしいとの国民の期待に応える姿勢を打ち出したとの見方もある。 李氏は起工式の後、華城キャンパス(京畿道華城市)を訪れた。半導体担当の役員・社員との懇談の席を設けて提案に耳を傾け、意思疎通の機会を増やしていくことを約束した。また「いかなる変化にも対応できる柔軟な考え方を持つよう努力してほしい」と促した。 続いてデバイスソリューション(DS、半導体)部門の経営陣を集めた会議を開き、世界の半導体産業を取り巻く環境や懸案、次世代半導体技術の研究開発の進展状況などをチェックし、世界をリードできる優れた技術力を確保するための方策などを話し合った。
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