新型コロナに感染した子ども、7月だけで4人死亡=韓国(画像提供:wowkorea)
新型コロナに感染した子ども、7月だけで4人死亡=韓国(画像提供:wowkorea)
新型コロナウイルスに感染した満10歳以下の子どもが7月だけで4人死亡したことがわかり、懸念の声が上がっている。

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4日中央防疫対策本部によると、7月の1か月間で満10歳以下の新型コロナウイルスによる死亡者は計4人で、キョンギ(京畿)道2人、セジョン(世宗)市・クァンジュ(光州)広域市でそれぞれ1人発生した。

4人の子どもはすべて新型コロナウイルス陽性判定を受けてから1~2日後に状態が急変し死亡した。

京畿道アニャン(安養)市に住む小学生A君は先月11日に陽性判定を受け、在宅治療中に症状が悪化したため応急室に運ばれたものの、2日後の13日に死亡した。

また、世宗市の小学生Bさんは先月15日に陽性判定を受けた後、高熱とけいれんの症状が現れ応急室に運ばれ治療を受けたものの、2日後の17日に死亡した。死亡した2人の子どもには基礎疾患はないという。

オミクロン変異株の拡散後、新型コロナウイルスの致命率は低下したものの、最近は小児の死亡者が相次いで発生し警戒心が高まっている状況だ。防疫当局は特に満5歳未満の子どもの症状が悪化した場合には迅速に医療機関を訪れるよう勧告した。

ペク・ギョンラン(白敬蘭)疾病管理庁長はきのうの定例会見で、「感染した乳幼児が解熱剤を使っても熱が下がらなかったり、脱水などにより意識低下が起きた場合は、危険な可能性があるため医療機関を訪れ治療を受けたほうがいい」と話した。

子どもや若い層の場合、免疫過剰反応である「サイトカインストーム」により状態が急激に悪化することがまれに発生するという。

「サイトカインストーム」は人体にウイルスが浸透した際に免疫物質であるサイトカインが過多に分泌され正常な細胞を攻撃する現象だ。

対策本部のイ・サンウォン疫学調査分析団長は、「小児の感染後の死亡について現在、残余検体を収集し重複感染または抗体過剰反応などについての分析をしている」とし、「死因は検査結果をもう少し総合的に判断する必要がある」と説明した。
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