韓国法務次官の「傘持たせ騒動」、社会的イシューに…「正恩氏だって自分で持つ」(画像提供:wowkorea)
韓国法務次官の「傘持たせ騒動」、社会的イシューに…「正恩氏だって自分で持つ」(画像提供:wowkorea)
韓国法務部(法務省に相当)のカン・ソングク次官が、ブリーフィングの最中に職員とみられる男性に後ろで傘を持たせて話す姿が「何様のつもり?」と世間からバッシングを浴びている。

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 カン次官は、アフガニスタン特別入国者定着支援に関連したブリーフィングの場で、雨の中10分以上もの間、職員に後ろから傘を持たせて雨を避けていた。当時、傘を持っていた職員はひざまずくような姿勢で傘を持ち、カン次官が雨に濡れないように配慮していた。このシーンがYouTube(ユーチューブ)チャンネルを通して生中継され、さらに複数のメディアが報じたことで「何様のつもりだ」と国民の怒りを買った。

 法務部の報道官は「放送用のカメラが目の前にあったため、補佐する職員がカメラに映らないように動き、このようなかたちになった。指示や指針ではない」と”パワハラ”を否定しながらも、「(ブリーフィングではなく)質疑応答の場面では、副報道官が傘を持っていたと聞いている」と説明したものの、法務部の説明と当時の状況が異なっていたことが明らかとなり、結局「公式謝罪」に至った。

 一連の出来事は、韓国で社会的イシューとなっている。

 韓国メディア「The JoongAng」は30日、「キム・ジョンウン(金正恩/朝鮮労働党総書記)だって自分で傘を持つ」とのタイトルで同件を報道。一部ネットユーザーらの声として「まるで80年代を見ているようだ」、「こんなパワハラが存在しているなんて」、「傘も自分で持てないのか」、「ご両親が見たら、きっと胸を痛めるだろう」など批判の声を紹介した。

 一方、カン次官は公式謝罪文を通して「厳粛かつ効率的にブリーフィングを行えるように、われわれの職員が体を張って助けくれる努力をしっかりと見つめることができなかった」とした上で、「理由を問わず、国民に心から謝罪申し上げる」と明かした。

 また「私自身が、まず周囲にいる人たちの人権を尊重し、守れるよう肝に銘じる。申し訳ない」と陳謝した。

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