変異株「デルタプラス」、AZワクチンを破り現れる=韓国報道(画像提供:wowkorea)
変異株「デルタプラス」、AZワクチンを破り現れる=韓国報道(画像提供:wowkorea)
韓国国内では、デルタプラス変異株感染者が初めて発見された。特にデルタプラス感染者2人全てが。アストラゼネカ製のワクチン2回接種を終えてから感染したブレイクスルー感染である。

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韓国では、新型コロナウイルス感染症の第4次流行の原因の一つであるデルタ変異株の感染拡大を防ぐことのできない中、新しい変異株の出現により防疫当局は悩むことになる。

中央防疫対策本部のイ・サンウォン疫学調査分析団長は、3日の定例ブリーフィングで「デルタプラスと呼ばれる変異株2件が、韓国国内で初めて確認された」と話した。続けて「1件は海外流入、残り1件は海外渡航歴のない事例」だと説明した。

韓国初のデルタプラス感染者2人の内1人は海外流入、1人は国内発生により現れた。海外流入感染者である50代男性B氏は、アストラゼネカ製のワクチン接種を終えた後に海外に出て、7月23日に入国検査の過程で感染判定を受けた。

特に、韓国国内発生の事例である40代男性A氏は、先月新型コロナウイルス感染症の症状が起き、自発的に検査を受けた結果7月26日に感染判定を受けた。防疫当局はA氏の同居家族(3人)に対する新型コロナウイルス感染症の検査を実施した結果、息子が陽性判定を受けたと伝えた。

デルタプラスはベータ、ガンマ変異株から発見された「K417N」形質がデルタ株と結合した形態をいう。「K417N」はワクチン回避力が強い特性を持っており、デルタプラスはデルタ株よりも伝播力とワクチン回避力が強いと推定している。

防疫当局はA氏の家族と職場同僚など約280人に対し、新型コロナウイルス感染症の検査を実施した結果、まだ追加での感染者はいないという。しかし陽性だった息子の動線などを考慮すると、隠れた感染者が存在する可能性は排除できない状況だ。

イ団長は、「近頃の集団発生は、業種を問わず多様な施設で感染者が増加している」とし、「大衆利用施設を通じ、家庭へ伝播する感染が続いている」と説明した。「特に家族内の伝播が職場や教育施設を通じて追加で発生し、規模が大きくなり地域社会へと拡大する可能性が高まっている」と指摘した。

問題はデルタプラスに対する危険度と、伝播力に対する客観的な情報が不足している状況だという点だ。

イ団長は、「イギリスの保健当局もデルタプラスをデルタ型に含めて監視しており、我々もデルタ型に含めて監視している」とし、「デルタ型と違う特性の関連情報はまだ確認できていない」と説明した。

現在デルタプラスはインドを含めアメリカ、イギリス、メキシコなど10数国で発生している。

専門家たちはデルタ株以上の危険性を持っているという前提下で対応が必要だと強調している。

高麗大九老病院感染内科のキム・ウジュ教授は、「デルタ変異株が早い時間で優勢変異株になった。デルタプラスの伝播力もデルタ株に劣らないという点を考慮しながら、先制的な疫学調査及び感染防止の努力が必要だ」と説明した。
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