韓国宅配労組「明日はソウルで大規模な集会を行う」…警察「撤回を要請」(画像提供:wowkorea)
韓国宅配労組「明日はソウルで大規模な集会を行う」…警察「撤回を要請」(画像提供:wowkorea)
韓国の宅配労働者たちがソウル市で大規模な闘争を行うことを予告すると、警察は新型コロナウイルス感染症の拡散を懸念し、集会の撤回を要請した。

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ソウル警察庁は14日「現在のコロナの厳しい状況を考え、ソウル市での闘争を自制し、集会を開催する際は防疫当局の防疫守則を遵守するよう求める」と発表した。全国宅配労働組合(宅配労組)は15~16日に組合員約5000人が参加して、ソウル市で闘争集会を開催すると発表した。

警察は防疫守則違反など、集会中に不法事案が見つかれば、厳正に対応するという方針を立てた。警察は「人員と装備を最大限に集め、防疫当局と合同で集結現場において積極的に措置を取る」とし「多数の人員が密集して未申告集会を強行するなど、防疫守則に違反した場合、関連法令に従って解散手続きを進め、司法・行政処理など、厳正に対応する方針だ」と言及した。

宅配労組は、ソウル市ヨイド(汝矣島)で集会を開催する計画を立てているが、防疫状況などで集会場所が封鎖されれば、車両でのデモに変更する計画だ。宅配労組のチン・ギョンホ委員長は「全体約6700人の労組員のうち、争議権のある約5000人が闘争に参加する」とし「車両デモを繰り広げることになれば労組側の要求を盛り込んだ垂れ幕を付け、国会から大統領府まで動く予定だ」と説明した。

チン委員長は「様々な地域からやって来る組合員が多く、車両に乗る前には発熱点検をし、参加者リストも作成する予定だ」とし「マスクは外さず、フェイスシールドも着用させ、防疫問題が起きないようにする」と述べた。これに先立ち、宅配労組は8日、宅配業者の過労死問題をめぐる政府と宅配業者間の社会的合意が物別れに終わると9日から全面ストに突入した。

宅配労組は現在、社会的合意機構で宅配運転手たちの過労死を防ぐ社会的合意を成立しなければならないという考えだ。彼らは「毎日4~5時間ずつ、宅配ターミナルで物品を分類する作業が無賃金で宅配運転手たちに転嫁されてい」とし「分類人員を投入してこれを解決しなければならない」と主張している。

さらにこの日、宅配労組所属の郵便局宅配労働者約120人は、ソウル市汝矣島のポストタワーを奇襲し、占拠して座り込みを行っている。彼らは「郵政事業本部(本部)は社会的合意を破った」とし「本部の行動の解決なくして社会的合意妥結はない」という考えを示した。

さらに彼らは「4日に本部は、小包の委託配達員たちが年末まで個人別分類作業を進めるが、それまでの分は適正手数料を支払うことにすると言ったのにこれを守らなかった」と主張した。労組は「11日に本部は荒唐無稽な主張をした」とし「これまでの分類費用は手数料に含めて支払ったということだが、労働者たちが受け取る手数料支給内訳には分類費用の内訳は見られない」と指摘した。

また労組は、ロッテ宅配の労働者A氏が13日、自宅で脳出血により倒れたことについても「週80時間を超える殺人的な労働をしたにもかかわらず、最低賃金の水準にも及ばない(宅配運転手たちの)低賃金構造は衝撃的だ」とし「政府と宅配業者たちは労働時間短縮のために量を減らすよう強要しているが、今後生じる生計問題は何の対策も打ち出せずにいる」と批判した。

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