180度状況転換!KBSの水木ドラマ『2度目のプロポーズ』が、夫の不倫により深い傷を追った女性が立ち直る話なら、MBC『12月の熱帯夜』(脚本:ペ・ウミ/演出:イ・テゴン)は今まで知らずに生きてきた愛を、今になって知ることになる人妻の不倫の物語。男性の浮気は容認されながらも、女性の浮気は社会的に罪深いものとして見られているが、そんな女性側からの通快な復讐劇。その核となる女性が“世間知らずの主婦”に変身したオム・ジョンファだ。

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オム・ジョンファの変わり身は実にすばらしい。妊娠したことで医者のミン・ジファン(シン・ソンウ)と強引に結婚した彼女。姑からの虐待も笑顔で乗り越える、純真無垢な演技を見せる。

子供を抱きかかえたまま受話器をマイク代わりに、ミナの『回って』を格好良く歌い、家族が食事している間に子供を寝かせるようと、大声で1から10まで数える“数字の歌”を歌っては家族を驚かせる。泣きながら飛び出していった結婚式場ではステンと転んだ後、トイレの片隅でマスカラを滲ませ泣きながら電話をしたり、キム・ナムジンの車の中に隠れ「ヤクザに追われている」と平気で嘘をつく。全身全霊で取り組むオム・ジョンファの痛快なズッコケ演技だ。

劇中、オム・ジョンファは偶然に出会った大学休学生のパク・チョンウ(キム・ナムジン)と恋に落ち、夫と子供を捨てるほど愛に目がくらんだ演技を披露する。その毒々しい愛の前哨戦で見せた彼女のほがらかさは、そうすることで“悪い不倫”を“仕方なかった不倫”にすることができるという伏線を引いているのだ。

「シノプシスを見た時から惹かれた」彼女は「情熱や道徳に対する明確な考えはないけれど、ただすべてを捧げてしまうようなドロドロした愛、ただ感情に身を任せる役を経験したかった」と告白。「やりたいことが多くて愛に邁進することができなかったけれど、今回のチャンスを通して間接的にだが、心から胸が高鳴る愛を感じて見たい」という胸の内も明かした。

コミカルなキャラクターへの変わり身がすばらしいという質問に「演技への適当なラインを見つけ出すためにいろいろ悩んだ。オーバーな場合は止めてほしいって監督にお願いした」と、今までとは違うコミカルなキャラクターを演じる難しさも語った。

「オ・ヨンシムがパク・チョンウとの恋を理解していくようになる4話以降、コミカルな状況はドロドロしたそれに変わる。チョンウの自分への愛が偽りだと分かり、ヨンシムの怒りが頂点に達した時、裏切られた時の感覚、夫のもとに戻った時の心境などはどんなものか?たくさん研究している」「小説を読むように、ヨンシムが主人と娘を捨てざるを得ない状況を、人生のうちの一つとして見てくれたらいいと思う」とコメントした。

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