【ソウル聯合ニュース】日本を訪問中の韓国の鄭義和(チョン・ウィファ)国会議長は17日、旧日本軍の慰安婦被害者を象徴する少女像の撤去問題について、「さらに時間をかける必要があり、すべてが成熟する前に早まって結論を出すことは極めて危険だと思う」と慎重な姿勢を示した。日本の国会で行われた「韓日議会未来対話」の後、韓国メディアの記者団に述べた。 元神経外科医の鄭氏は「解決できない疾患が見つかった際、医師が選択できる方法は『wait and see』(様子を見る)だ」として、「完ぺきな治療方法がないのに手を出すと、病気が悪化する恐れがある」と述べた。 また、「少女像(の撤去)問題は政府があれこれ言えない部分がある」として、「市民団体と十分に協議しなければならず、政府が(撤去を)指示することは難しい」との認識を示した。 鄭氏と共に対話に出席した韓国の国会議員らは非公開の討論の際、日本側に慰安婦関連問題に関する意見を伝達したという。与党セヌリ党の鄭柄国(チョン・ビョングク)議員は「少女像は民間が建てたため、政府が一方的に撤去できる問題ではない」として、「ほかの問題と一緒に解決していく問題であり、少女像(撤去)問題を前提条件とすることはあり得ないと(日本側に)伝えた」と明らかにした。 一方、日本側は韓国の李丙ギ(イ・ビョンギ)大統領秘書室長や柳興洙(ユ・フンス)駐日大使、金泰煥(キム・テファン)韓日議員連盟会長代理らの「知日派」が政界の第一線から退くことに残念な気持ちを伝えたという。李氏と柳氏は辞意を表明し、金氏は4月の国会議員総選挙で落選した。 kimchiboxs@yna.co.kr
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