大人の女性の役に挑戦したムン・グニョン=3日、ソウル(聯合)
大人の女性の役に挑戦したムン・グニョン=3日、ソウル(聯合)
ムン・グニョン、キム・ジュヒョク主演の新作映画『愛なんていらない』の試写会が、3日、ソウル市内の劇場で行われた。

キム・ジュヒョク の最新ニュースまとめ

2002年に日本で大ヒットしたドラマ『愛なんていらねよ、夏』をリメイクしたこの作品で、ムン・グニョンは、多額の借金を抱えたホスト・ジュリアンが財産を狙って近づく、大富豪の孫娘・盲目のミンを演じる。“国民の妹”という明るく愛らしいイメージから脱皮し、心を硬く閉ざし、悲しみを抱える女性に挑戦した。

以下は一問一答。

-これまでとは異なるキャラクターでしたが、参考にしたものは?
「ほかの役者さんの芝居を参考にしようとは考えませんでした。参考にしたとしても、その人たちのようなすばらしい演技はできないし、同じように演じるわけにはいきませんから。ただ、自分でキャラクターを理解し、表現しようと思いました」

-撮影中、どんなことを考えましたか?
「ミンという女の子がとても好きで、ミンになりたいと思ったし、そんなミンになった自分を誰かに愛してほしいと考えたほどでした。撮影現場での、監督の視線やスタッフの温かい言葉で、“わたしは愛されているんだ”と実感し、とても幸せでした」

-原作ドラマがプレッシャーになったのでは?
「原作よりもいいものにしなければいけないと、初めはプレッシャーがとても大きかったですね。でも、それでは真実味に欠けると思い、結局、自分の感情に忠実になろうと思ったんです。その過程で自然と原作のことは忘れたので、自分と原作のキャラクターにどのような違いがあるのか言葉にできません」

-原作ドラマで“亜子”を演じた広末涼子さんとは女優として似ている点があり、比較されることもあると思いますが?
「自分が進んできた道と今のポジションが、互いに少し似ているかもしれないと考えたことはあります。大好きな女優さんが演じていた役を自分がやることになって、嬉しく、がんばろうと思いました。もっとうまく演じたいとも思いました」

-“国民の妹”と呼ばれることをどう思いますか?
「以前はとても重く感じ、意識していましたが、今はそういうことはなく、ただありがたいと感じます。これからも成長するよう努力して、一個人のムン・グニョンとしての人生に忠実でありたいと思います」


<b>女優として成長中</b>
女優のムン・グニョンは今年大学生になった。同時に映画女優としても成長を続けている。
キム・ジュヒョクと共演した恋愛映画『愛なんていらない』では、借金に苦しむホストが財産を狙って近づく富豪の孫娘を演じた。主演の2人は、「愛なんていらねえよ」と言いながらも実は「愛が切実に必要」と叫ぶ、愛の大切さを強調する映画の意図を忠実に表現した。主人公のミンは、ムン・グニョンと同じ年の設定だが、“国民の妹”として人気が定着してから演じてきたキャラクターとは異なり、沈うつで自分の殻に閉じこもる性格だ。女優としてムン・グニョンが挑戦すべきキャラクターの1つといえる。

-これまでとは全く異なる役柄で、明るいムン・グニョンさんがどのように表現するか、皆が関心を持っていましたが?
「どんな俳優であれ同じだと思いますが、自分にできると思わなければなりません。もし『マイ・リトル・ブライド』を演じた年だったら、こうした役はできなかったと思います。大変でしたが、今の自分の年なりにベストを尽くして撮影に臨みました」

-映画の内容が現実とかけ離れていますが?
「状況が非現実的なのは事実です。監督としては、愛が最も大事だってことを最も純粋な形で見せたかったようです。観客が映画を見て愛を夢見ることができるように」 

-ラストシーンはハッピーエンド?
「2人の生と死が重要ではありません。出会ったことそのものがハッピーエンドではないでしょうか」

-目を開けたまま盲目の役を演じることは難しくなかったか。
「一所懸命役作りしました。視線を処理する方法も練習しました。でも、いざ撮影に入ると練習とは全く状況が違いました。最初は大変でしたが、そのうち慣れたのか、気にならなくなりました」

-主人公のミンについては、どう思うか。
「自分なりにミンの習慣を身につけようとしました。撮影が終わった今も習慣が残っています。ミンを演じながら、愛されたいと思いました。実際に作品ではジュリアンに、撮影では監督とスタッフに愛され、現場が大好きでした」


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