人気グループSS501(ダブルエス・オゴンイル)が、韓国音楽市場で、“新型アイドルグループ”として浮上している。

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昨年6月にデビューしたSS501は、現在、ようやくシングル2枚を発表しただけにも関わらず、昨年新人賞を受賞したのに続き、今年の7月22日にはソウルオリンピック公園で、9月16~17日には大阪で単独コンサートを行う計画だ。今年の秋頃にはファーストアルバムを発表し、名実共に“韓国最高のグループ”の座に挑む覚悟である。

デビュー以来、人気を博しているが、メンバーたちは今も“ありのまま”の姿を見せている。寝起きの姿を公開したかと思えば、番組でとことん壊れまくったりもする。洗練されたルックスと、それにそぐわない性格が織り出すアイロニーは、ファンたちの視線を集めるに充分だった。リーダーのキム・ヒョンジュンは、「メンバーたちがあまりにも素直で飾らないので、時にはテレビに相応しくないような言動が出る時もある」「でも、そうやって飾らない性格のおかげで、男性からも好かれているみたい」と評した。

SS501はまた、以前と変わらず“周りの人達が普通に接してくれること”を好む。メンバーのキム・ギュジョンは、「僕たちがどんな立場にいても、気楽に接してくれる所属事務所のスタッフたちが好き」と話し、これにキム・ヒョンジュンは、「外部の人たちはどうしても、芸能人である僕に特別待遇をしてくれる」「それがおかしな感じでイヤ」と付け加える。

そのためメンバーたちは、所属事務所のスタッフたちと多くの時間を共にする。その友愛は、周囲が羨ましがるほどだ。
テレビ関係者たちは、マネージャーやスタイリストの重たい荷物を一緒に持ってやるSS501の姿に、とても驚いたという。芸能界では珍しい光景だからだ。SS501のマネージャーは、「メンバーたちは疲れているようでも、夜食ひとつですぐに元気を取り戻す」「そういう人間的な姿が、テレビ番組でも表れて、ファンに好かれているのでは」と話した。


<b>それぞれの分野に強い</b>
これまで、アイドルグループの目標は、10代の市場を占めることだった。グループのメンバーは10代が好む容姿と実力を兼ね備え、短期間で高い人気を博した。
SS501を企画したDSPエンターテイメント(以下DSP)のキム・ギヨン室長は、「既存のグループの場合、グループとしてははかなりの成功を収めたが、グループから離れると将来の見通しが暗くもあった」「韓国という規模が小さな市場で、グループのブランドひとつで長く続けるのは難しい以上、メンバーそれぞれがグループを足がかりにして、より成長するようにしなければならない」と語る。すなわち、今はグループのイメージが強いが、メンバーがいつか軍隊に行ったり、将来に備えなければならない時には、5人それぞれがトップスターとして、1人立ちできるようにしてやるということだ。

このためキム室長は、メンバーたちが今後、進むべき道を、大きく広げている。
SS501の目標は、“エンターテイメント市場を掌握すること”で、役者志望だったメンバーのパク・ジョンミンがSS501に合流したのも、こうした“マルチ戦略”を信じたからだ。
DSPはメンバーたちの容姿やチャームポイントも、それぞれ異なるようにした。
「最初から5人の条件を企画し、それからメンバーを抜擢した」というキム室長は、「実力はもちろんのこと、容姿もやはり、それぞれのファン層を確保できるように構成した」と明かした。その結果、あるメンバーは撮影現場で人気が高く、あるメンバーには高価なプレゼントが多く、あるメンバーはお菓子ばかり贈られるといった、ファン層の差がはっきりと出てくる。

キム室長は「これまでのグループは、メンバーの1人か2人に人気が集中していたが、SS501は、誰が一番人気者かとは断言しにくい」「最初から企画したことではあるが、メンバーたちは同じ歌を歌って、ダンスを踊るのに、性格が全く異なるファンが押し寄せるのを見ると、不思議にも思う」と付け加えた。


<b>年上のファンを確保</b>
これまでのアイドルと、SS501の最も異なる点は、ファンの年齢層だ。
20~30代の“ヌナ(お姉さん)”たちが、20代前半の、デビューまもない若いメンバーたちに心を奪われたのだ。
パク・ジョンミンは「年上のファンたちが、僕らの行く先々に車を止めて、待ちぶせしているところをよく見かける」「たまに、事務所に差し入れを届けてくれたりする」と伝えた。
SS501のマネージャーは、「これまでは、ファンが騒いだら大声を出せばよかったが、今は敬語を使わなくてはならないことが多い」という。
キム室長はこうしたムードを喜びながら、「今や、アイドルが全年齢層をまとめる概念に変わっている」と述べた。

これについて、大衆音楽評論家キム作家は、韓国のアイドル文化が、日本に近づいていると分析。これまでの韓国アイドル文化が、“崇拝”と“忠誠”という概念だったとしたら、徐々に“愛玩”の文化に変わっていったというのだ。
キム作家は「10年前にH.O.T.、Sechs Kiesといったアイドルに“憧れ”を抱いていた女性が経済力を持つようになり、現在はイケメンを“鑑賞”するようになった」と説明する。

これは、SS501が“完璧”というよりは、ありのままの姿を見せることによって、むしろ人気が高まったという意味だ。
キム作家は「SS501は親しみやすさを売りにして、全ての大衆にアピールできるものと思われる」「幅広いファン層を基盤に、芸能界の各分野をまとめる、トータルエンターテイメントグループになる潜在力が高い」と分析している。


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