一年に2千万人動員という大記録はソン・ガンホでこそ可能だったという評価だ。韓国の観客がなぜこんなにもソン・ガンホを愛しているのか見てみよう。

ソン・ガン の最新ニュースまとめ

 1997年に興行順位6位となった「ナンバー・スリー」で観客の視線を釘づけにした彼は、主演ハン・ソッキュやチェ・ミンシクではない無名の俳優。あれから16年…映画館は彼を見ようとする観客で溢れている。

 なまりがにじみ出る語り口調とまったく中がうかがえない表情。本人も映画「弁護人」(2013)前まではせりふをあらかじめ練習したことがないと言うほど、ソン・ガンホは直感と本能に依存したスタイルなのだ。「殺人の追憶」の名場面もソン・ガンホのアドリブによって誕生した。

 自然と親近感の沸くソン・ガンホの演技が彼の映画が観客に愛される理由だ。主演作18本のうち500万人を超える観客を動員した映画はなんと7本、40%近い映画が興行に大きな成功をもたらしている。歴代の韓国映画興行10位の中に3本も入っているのだ。

 長年のパートナー、ポン・ジュノ監督はソン・ガンホを映画の格を変化させる俳優と評している。韓国映画界の華麗な今日は時代の名俳優ソン・ガンホがいてこそ可能だったのだろう。