「釜山回し蹴り事件」の残酷な暴行の様子が明らかに…1審で懲役12年の被告は「殺人未遂はあんまり」と控訴=韓国(画像提供:wowkorea)
「釜山回し蹴り事件」の残酷な暴行の様子が明らかに…1審で懲役12年の被告は「殺人未遂はあんまり」と控訴=韓国(画像提供:wowkorea)
韓国で昨年5月に起きた「プサン(釜山)回し蹴り事件」の防犯カメラの映像の原本が公開され、国民的な怒りを買っている。やり方が残酷な上に被告人が「殺人未遂罪はあんまりだ」という趣旨で反論し、控訴したからだ。

 先月30日、JTBCの時事番組「事件班長」は、「被害者の同意の下、加害者の暴力性をありのままに視聴者に伝えるために、顔だけを隠した防犯カメラの映像の原本を公開する」として1分ほどの映像を公開した。

 事件は、昨年5月22日に釜山市内のオフィステル(複合商業マンション)のロビーでエレベーターを待っていたAさんを面識のない30代の男が回し蹴りで後頭部を攻撃。

 男は倒れたAさんの頭を何度も足で強く踏みつけ、Aさんは完全に意識を失ってしまった。男はその後も頭を踏みつけて消えていった。

 Aさんはこの事件で、8週間以上の治療が必要な外傷性頭蓋出血と脳損傷、脚のまひ永久障害などの被害に遭った。

 警察の調査結果、加害者の男は元警備会社の職員だったことが分かった。男は強盗傷害罪で6年を服役した後、共同住居侵入で再び2年服役して終わり、さらに犯罪を重ねた前科者だった。

 検察は男に殺人未遂容疑を適用して起訴し、懲役20年を求刑。しかし裁判所は1審で懲役12年を言い渡した。男が大体の犯行事実を認めた点が情状酌量に有利となったのだ。

 ところが男は「母親から作ってもらったご飯より、ここ(刑務所)で食べたご飯のほうが多い。どうしてこんなに多くの量刑が課されるのか。殺人未遂で12年…あんまりだ」と控訴した。

 判決後、Aさんはウェブ上に文章を掲載し、「2022年5月に釜山で全く知らない人から頭を踏みつけられ、死角地帯に連れていかれた殺人未遂事件の被害者だ」と明かした後、「犯人が12年後に出てきてもまだ40代なのに、息が苦しくなりそうだ」と厳罰を訴えた

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