「サウナに行くと言ってたのに…」防音トンネル火災で妻と娘を亡くした60代家長=韓国(画像提供:wowkorea)
「サウナに行くと言ってたのに…」防音トンネル火災で妻と娘を亡くした60代家長=韓国(画像提供:wowkorea)
29日に発生した韓国キョンギド(京畿道)クァチョン(果川)市カリョン(葛峴)洞の第2キョンイン(京仁)高速道路防音トンネル火災で死亡した5人の犠牲者の中には一緒にサウナに行っていた母親と娘もいた。

 30日、東亜日報によると、今回の火災で妻(61)と娘(29)を失った遺族のキム・ソクジョンさん(65)は、「脳卒中で体の不自由な妻を連れて、娘がよくサウナに行っていた」という。

 チュンチョンナムド(忠清南道)チョナン(天安)市で自動車関連の仕事をしているキム氏は、仕事のために30年近く妻と離れて週末夫婦生活をした。それでも妻は文句を言わず、先月キョンジュ(慶州)に家族旅行に行ってくるほど和やかだったと伝えた。

 ところが、ピザ屋を経営する娘が久しぶりに休みの日、病気の母親を連れて外出している途中、事故に遭ったのだ。

 キム氏は「事故に遭った日にも2人が一緒にサウナに行く途中だった」として「事故前日にも『ご飯食べたか』と電話で安否を交わしたが」と言葉を詰まらせた。

 29日午後1時49分ごろ、京畿道果川市の第2京仁高速道路ブクウィワン(北儀旺)IC付近の防音トンネル区間で火災が発生した。この火事で5人が死亡、41人が負傷した。

 火は約2時間後の午後4時12分ごろに完全に消化されたが、全長830メートルの防音トンネルのうち600メートル区間が燃えた。この一帯を通っていた車両45台も焼失した状態だ。

 今回の火災と関連し、防音トンネルの安全性に関する問題も浮上している。防音トンネルは住宅街近隣の高速道路騒音防止のために設置が増えているが、関連法上施設物安全点検対象から除外され管理死角地帯になっていると指摘されている。
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