「中国秘密警察署」騒動後、ソウルで反体制白紙デモ集会開催か=韓国(画像提供:wowkorea)
「中国秘密警察署」騒動後、ソウルで反体制白紙デモ集会開催か=韓国(画像提供:wowkorea)
韓国では、国内で「中国秘密警察署」騒動があった後で、初めて在韓中国人による反体制デモが行われる。

 韓国に住んでいる外国人中心の団体「在韓国際人権連帯(We Stand in Solidarity)」が白紙デモを行うと発表。デモは31日午後3時、ソウル・クロ(九老)区のテリム(大林)駅付近で国内居住中国人により行われる予定だという。

「白紙デモ」は、中国新疆ウイグル自治区のウルムチ市で発生した火災事故をきっかけに、中国政府の新型コロナウイルス感染症の封鎖政策に反対する意味で先月27日、中国北京で始まった。何も書かれていないピケットを掲げていたため、「白紙デモ」と呼ばれている。このデモは米国や日本、英国など世界各地に広がり、韓国では先月30日、ソウル・マポ(麻浦)区のホンデイック(弘大入口)駅近くで最初の白紙デモが行われた。

 今回のデモは、中国秘密警察署の騒動が起きてから、初めて行われるという点で注目されている。今月初め、欧州人権団体「セーフガード・ディフェンダーズ(Safeguard Defenders)」が報告書を発刊。その報告書で、中国公安部が反体制派や少数民族などを本国に送還するために、海外秘密警察署を韓国など53か国で102か所以上運営していると主張した。

 これと関連して、韓国内で中国秘密警察署の拠点と疑われているソウル・ソンパ(松坡)区にある中華料理店「東方ミョンジュ」代表のワン・ヘグン氏は、29日に記者会見を開いた。「秘密警察署報道がある前の東方ミョンジュは、正常な営業場所だった。しかし、該当事件以降は、まな板に上がること(批判の対象)になった」と反論した。

 この中華店ではこの日午前、外の電光掲示板を通じて「腐敗企業が金で世論を統制し、韓国の国民を嘲弄している」というメッセージを伝えた。

 一方、デモでは中国政府に対する抗議の意を込め、白地の「黒星旗」が使用されるという。この旗は、赤地に黄色の星が表示された中国の国旗「五星紅旗」を白地と黒星に変えたものだ。

 デモ関係者はヘラルド経済新聞に、「この旗は白紙デモで起きた民衆、そして圧制する専制主義を意味する」と説明。今回のデモポスターにも中国政府に対する反対の意が盛り込まれた。中国語と英語で作成されたポスターには、「独裁者習近平を処罰し、わが国を返してください」、「悪夢のような国に住むすべての中国人のために戦おう」というメッセージが含まれた。
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