北朝鮮、「ソラ」・「カヒ」など韓国式の名前を変えるよう住民に指示

北朝鮮が「ソラ」、「カヒ」などの韓国式・外国式の名前を持つ住民を対象に名前をすべて「革命的」に変えるよう指示を下したと伝えられた。

29日米国の自由アジア放送（RFA）は現地の消息筋を引用し、「北朝鮮当局が最近、住民に対し政治的に考慮した名前を付けることを強要した」と報道した。

ハムギョンブクト（咸鏡北道）のある住民消息筋は、「当局が住民らに思想性のない名前を司法機関に行って変えることを指示した」とし、「個人の名前を国が要求する基準に合うように変えろと強制することであり、住民が不満を訴えている」と主張した。

消息筋によると、過去に北朝鮮では「忠誠」や「一心団結」の意味を持つ名前が流行っていたものの、2000年代に入り住民らが外部の情報に少しずつ接するようようになり、子どもの名前も変化し始めた。より呼びやすく、希望を込めた「アリ」や「ソラ」、「スミ」、「カヒ」などの名前が増えたという。

しかし北朝鮮当局は「パッチム」がなく単純に付けられた名前は反社会主義的で事大主義的だという理由から、パッチムのない名前はすべて政治的な内容を含んでおり、革命的に変えることを強要しているというのが消息筋の説明だ。

消息筋は、「食べていくことも大変なのに子どもの名前すら自由に付けられないようにする当局の指示に住民らは怒りを抑えられずにいる」とし、「時代の要求に合わせて名前を付けるよう強要するなら、飢えて抑圧を受ける現時代を反映し子どもの名前を付けろということなのかと強い拒否感を表している」と強調した。