北朝鮮は国連で、米韓合同演習を強く非難した(画像提供:wowkorea)
北朝鮮は国連で、米韓合同演習を強く非難した(画像提供:wowkorea)
北朝鮮は国連で「米韓合同演習は、戦争の導火線に火をつける行為だ」として、米国の軍事的圧力に対し強く非難した。約18分間つづいた演説で、韓国に対する言及は全くなかった。

北朝鮮のキム・ソン(金星)国連大使は26日(現地時間)、米ニューヨークの国連本部で開催された国連総会の一般討議の演説を通じて「米国は今も朝鮮半島の周辺で、非常に深刻な懸念を生じさせる合同海上演習を繰り広げている」とし「これは明白に、朝鮮半島情勢を戦場へと追いやる、導火線に火をつける非常に危険極まりない行為だ」と語った。

キム大使は「北朝鮮が核兵器を開発・実戦配置したのは、米国の敵対的政策のゆえだ」として、これまでの立場を改めて示した。

キム大使は、最近北朝鮮が戦術核の先制対応を公式化した “核武力政策”を法制化したことについて言及した後「この30年間、米国のよこしまな敵対政策が今日の現実を作ったということをしっかりわからなければならない」とし「われわれに対する米国の敵対政策と軍事的恐喝が増すほど、これを抑止するためのわれわれの力も強化される」と警告した。

キム大使は、北朝鮮による持続的な大量破壊兵器の開発に対する国連の制裁の動きに対しても強く反発した。

キム大使は、今月21日にジョー・バイデン米大統領が国連総会での演説の中で “北朝鮮は持続的な国連の制裁を露骨に違反している”という内容を引用した後「米国が一方的に作り圧力をかける国連制裁は認められたことがなく、これからも認められないだろう」と言い切った。

つづけてキム大使は、対北制裁を話し合う国連安全保障理事会(安保理)に対しても「安保理が主権国家の合法的な権利である自衛権の行使を論議すること自体が、平等と内政不干渉を明示した国連憲章の基本精神を否定する矛盾した措置だ」と主張した。

キム大使は融和的態度を示した昨年とは異なり、ことしの演説では米国に対し終始強硬なトーンで一貫していた。

一方キム大使は「北朝鮮は、新型コロナウイルス感染症を100余日で終息させた」とし「北朝鮮の社会主義体制の優越性によるものだ」と主張した。

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