朴長官(右)と握手を交わすサルモン氏=31日、ソウル(聯合ニュース)
朴長官(右)と握手を交わすサルモン氏=31日、ソウル(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】就任後初めて韓国を訪れた北朝鮮の人権問題を担当する国連のサルモン特別報告者が31日、ソウルの外交部庁舎で朴振(パク・ジン)外交部長官と面会し、北朝鮮の人権改善策などについて議論した。  朴氏は「韓国政府は北の人権状況に対して深く憂慮している」として、北朝鮮の人権保護と改善のために国連など国際社会に積極的に協力し、サルモン氏の活動にも必要な支援を惜しまないと強調した。 この日の面会には、7月に任命された李信和(イ・シンファ)北朝鮮人権国際協力大使も同席した。 朴氏は5年間空席だった北朝鮮人権国際協力大使を任命したのは「北の人権改善に主導的に乗り出すという韓国政府の意志を示すもの」として、李氏とサルモン氏の緊密な協力を期待すると述べた。 サルモン氏は韓国政府の支援に謝意を表し、「北朝鮮の人権状況改善のため、皆さんの支援の下でわれわれが共にシナジーを構築しながら協力していくことを確信している」と応じた。 通常、国連の特別報告者が訪韓した際には外交部で多国間外交を総括する第2次官と面会し、局長級の当局者と協議を行うケースが多かったが、今回長官自ら面会したのはサルモン氏が初訪韓であることと尹錫悦(ユン・ソクヨル)政権が北朝鮮の人権を重視していることを考慮したためとされる。 サルモン氏は来月2日に権寧世(クォン・ヨンセ)統一部長官と面会するほか、訪韓の成果について記者会見を行う予定だ。 ペルー出身の国際法学者であるサルモン氏は、先月の国連人権理事会で特別報告者に任命され、今月1日に正式に任期を開始した。
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