「性的接待を受けた」という疑惑により党員資格停止6か月の懲戒処分を受けている韓国与党“国民の力”のイ・ジュンソク(李俊錫)代表は、ユン・ソギョル(尹錫悦)大統領の支持率が与党の支持率より低い今の状況について「指標上に表れた危機が明確だ」と語った。

イ代表は13日午後、国会の疎通館で記者たちからの “尹大統領のリーダーシップ危機を問う質問”に対し「明快に私は語った。普通、どの政権でも国民は大統領に対しかなり尊敬する気持ちをもって政治をみつめる。また直接選挙制による大統領というのは相当な権威をもっているため、政党支持率と大統領支持率の関係において、むしろ大統領の支持率が政党支持率を引き上げる状況が多くみられる」と語った。

つづけて「しかし政党支持率より大統領の支持率が低ければ、大統領のリーダーシップが危機だという解釈が可能だ。個人的な判断というより、指標上『リーダーシップの危機』が表れたというのは明確だとみている」と語った。

イ代表はこの日の記者会見で「問題とされるメッセージを大統領に送り、院内代表の不注意によりそのメッセージが露出されたのだが、彼らが下した結論が『党代表を追い出す』という一糸乱れぬ手続きを進めるというものなら、全く公正でも正義でもない判断だ」とし「もちろん、そのメッセージで大統領と院内代表という権力者たちの間で冷やかしの対象となった私に、誰もその状況に対する釈明や謝罪をしなかったことは人間的な悲劇だ」と語った。

イ代表は「そしてメッセージの内容は、党がうまく回っていることを称賛する内容と、より一層努力していくという院内代表の決意であったにもかかわらず、『大統領室で非常対策委員会体制への転換という意見を党指導部に伝えた』という報道とともに、わが現代史にない非常事態を作ったのは痛ましい歴史だ。自分たちの権力を守るために、軍人たちが戒厳を拡大させ自分たちと意見の異なる政治指導者に司法的殺人を行ない、挙句の果てには銃口を国民にまで向けるという痛ましさは、全て意図された非常事態宣言から始まった」と語った。

与党“国民の力”は9日、全国の党幹部による会議を経て非常対策委員会体制へと移行し、これによりイ代表は自動的に解任されることになった。このことから党員資格停止中のイ代表は党幹部による決定に対し、効力停止を求める仮処分申請をした状況である。

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