7月にG20外相会合に合わせて会談した朴振長官(右)と王毅国務委員兼外相(韓国外交部提供)=(聯合ニュース)≪転載・転用禁止≫
7月にG20外相会合に合わせて会談した朴振長官(右)と王毅国務委員兼外相(韓国外交部提供)=(聯合ニュース)≪転載・転用禁止≫
【ソウル聯合ニュース】韓国の朴振(パク・ジン)外交部長官が中国の王毅国務委員兼外相の招きで8~10日に訪中する。9日に山東省青島で韓中外相会談を開き、韓中関係をはじめ、朝鮮半島と地域、国際問題などを話し合う予定だ。

 両外相は先月7日にも、インドネシア・バリ島での主要20カ国・地域(G20)外相会合を機に初めて対面で会談している。それからほぼ1か月で朴氏が訪中して再び2国間で会談する。尹錫悦(ユン・ソクヨル)政権高官の訪中は初めて。

 外交部は「韓中国交正常化30周年(8月24日)を控え、その意味を振り返るとともに両国関係発展の方向性を模索する契機になると期待する」と述べている。

 尹政権は相互尊重に基づいて対中関係を見直そうとしており、外相会談は両国関係の方向性を定める重要な契機となる見通しだ。ペロシ米下院議長の台湾訪問により米中対立は一気に緊迫化しており、中国が地域情勢にどう言及するかも関心を集める。

 韓国は米国の主導で4カ国・地域(米国、韓国、日本、台湾)の半導体協力強化を目指す、いわゆる「チップ4(Chip4)」に参加するかどうかを検討中で、この問題が中国との外相会談で取り上げられる可能性がある。中国は、経済安全保障として中国経済のデカップリング(切り離し)を図る米国の方針に賛同しないよう、韓国にメッセージを送り続けてきた。韓国は中国に対し、チップ4などは中国排除でないと説明すると予想される。

 このほか、韓国に配備されている米国の最新鋭地上配備型迎撃システム「高高度防衛ミサイル(THAAD、サード)」問題に対し中国の要求があるかも注目される。


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