中国が戦闘機と艦艇を大挙動員し台湾海峡で大規模な威力示威を敢行している中、オーストラリアが中国の安保脅威を抑止するためには長距離ミサイルを大量に確保しなければならないという主張が出ている。

6日、オーストラリアの公共メディア“ABC放送”によると、元オーストラリア国防情報院長のポール・ディブ オーストラリア国立大学(ANN)名誉教授は前日のインタビューで「脅威に対する警報の時間は過ぎた」として先のように語ったと、韓国の通信社“聯合ニュース”が報道した。

ディブ教授は「オーストラリアの安保脅威は、北側の海の列島から来る可能性が高い」とし「オーストラリアは置かれた安保環境において、国家間の強力な軍事衝突の危険に直面している」と指摘した。

つづけて「中国は攻撃性向の強い共産主義の独裁国家で、米国から域内覇権国の座を奪おうとしている」と診断した。

オーストラリア国防白書の著者であったディブ教授は「オーストラリアの軍事力の基本構造は、ベトナム戦争の時のように共産主義の膨張を防ぐための海外派兵中心となっているだけで、自体の防衛ではない」とし「そのため陸軍をはじめとした海・空軍部隊たちは、楽な南東部地域を離れて侵攻の可能性がある北部への移転を願わない」と懸念を示した。

また「中国が台湾を攻撃するような状況で米国と連合しなければ、オーストラリアがニュージーランド・米国と締結したANZUS安全保障条約は破棄されるだろう」とし「中国と台湾の間に武力衝突が発生すれば、まもなくオーストラリアと中国間の軍事紛争へとつながることだろう」と推測した。

ディブ教授は「中国の軍事的脅威への抑止力としては、より多くのミサイルを速やかに確保することが切実だ」と強調した。

ディブ教授は「オーストラリアは一日も早く、できる限り多くの長距離ミサイルを購入しなければならない」とし「打撃距離も数百キロメートルレベルではなく、少なくとも2000キロメートル以上でなければならない」と語った。

さらに「オーストラリア政府は最近、軍備拡張により予算が足りないことから、他の支出項目を変更してでも長距離ミサイルの確保が急がれる」と力説した。

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