朴智元氏(左)と徐薫氏(資料写真)=(聯合ニュース)
朴智元氏(左)と徐薫氏(資料写真)=(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】韓国の情報機関、国家情報院(国情院)が2020年に起きた北朝鮮軍による韓国公務員男性殺害事件と、亡命を希望していた北朝鮮の住民2人を北朝鮮に送還した19年の事件を巡り、当時、国情院長を務めていた朴智元(パク・チウォン)氏と徐薫(ソ・フン)氏を告発した。国情院が6日発表した。 独自の調査を行った結果、朴氏については、黄海を漂流していた韓国の男性公務員が北朝鮮軍に射殺された20年9月の事件を巡り、諜報に関連した報告書などを無断で削除した疑いがあり、国家情報院法違反(職権乱用罪)や公用電磁記録など損壊罪などが適用されるという。 同事件を巡って海洋警察は、男性が行方不明になった8日後に中間捜査結果を発表し、軍当局と情報当局が傍受した北朝鮮の通信内容や本人の債務などを根拠に、男性が自ら北朝鮮に渡ろうとしたとの判断を示した。だが、先月に発表した最終捜査結果では、自らの意思で越境したと断定できる根拠は見つからなかったとして、約2年前の判断を覆した。 徐氏については、海上で韓国軍当局に拿捕(だほ)された漁船に乗っていた北朝鮮住民2人を北朝鮮に送還した19年の事件を巡り、当時行われていた合同調査を強制的に早期終了させた疑いがあり、国家情報院法違反(職権乱用罪)と虚偽公文書作成罪などが適用されるという。  2人は漁船内で乗組員16人を殺害して逃走中だったとされる。亡命の意思を示していたものの、凶悪犯罪者は国内関連法における保護の対象ではなく、国際法においても難民として認められないなどとして、北朝鮮に追放された。 朴氏は20年7月~22年5月、徐氏は17年6月~20年7月に国情院長を務めた。
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