NATO(北大西洋条約機構)は今月29~30日(現地時間)スペイン・マドリードで開かれる首脳会議で「中国の挑戦」を初めて議題として扱う予定の中、加盟国たちの間で「中国に対する表現レベル」において論争が起きていると、ロイター通信が27日(現地時間)報道した。

NATOは今回の首脳会議で、ロシアの脅威とともに中国による挑戦を初めて扱う「新たな戦略概念」を承認する予定である。このことに関して米国と英国は強い表現となることを望んでいるが、他のヨーロッパ諸国はより慎重な立場をとっている。

NATOのイェンス・ストルテンベルグ事務総長は27日の記者会見で、NATOの新戦略概念として「中国を初めて扱うことになるだろう」とし「中国がわれわれの安保と利益・価値に加える挑戦に対しても扱うだろう」と伝えた。

ある米ホワイトハウスの高官は「最近のNATO新戦略概念は、中国に対する強力な表現が含まれるだろうと確信する」とし「しかしこれに関する協議は、首脳会議を控え続けられるだろう」と語った。

NATOの外交官たちは「米国と英国は、より一層強い表現を要求している」と伝えた。「中国が軍事的野心を増大させている」という英米両国の見方とともに、「台湾を攻撃するおそれがある」という懸念が反映されることを望んでいるということだ。

「しかしフランスとドイツは、中国によるヨーロッパ主要産業への投資を考慮し、慎重な言及を望んでいる」と外交官たちは語った。

ある外交官は「中国を『構造的挑戦(systemic challenge)』と言及するラインで妥協案が具体化している」と語った。またそこに「『共同に利害のある領域においては、中国と共に行なう意思がある』という表現を加えることで、バランスをとる方案もあがっている」と付け加えた。

NATOは昨年6月の首脳会議での共同声明を通じて「中国が野心と強力な自己主張をする行動は、規則に基づいた国際秩序と同盟安保に関する領域に構造的な挑戦を引き起こすものだ」とすでに明らかにしている。

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