尹大統領がスペイン到着　初外遊スタートへ

【ソウル聯合ニュース】韓国の尹錫悦（ユン・ソクヨル）大統領が28日（現地時間、以下同じ）、北大西洋条約機構（NATO）首脳会議（29～30日）が開かれるスペイン・マドリードで就任後初外遊の日程を始める。

　まずはフィンランドのニーニスト大統領と会談する。同国はこれまで軍事的中立を掲げていたが、ロシアによるウクライナ侵攻を機に、先ごろNATOに加盟申請した。

　尹大統領は、引き続きNATOのストルテンベルグ事務総長と会談する。「包括的安保」の立場から、NATO加盟国との経済・人権・技術分野での協力などを協議する予定だ。

　この席で、ストルテンベルグ氏が中国に対するけん制を議題として扱うかに注目が集まる。NATOは今回の首脳会議で、中国の影響力拡大への対応を盛り込んだ新たな「戦略概念」を採択する方針だ。

　尹大統領夫妻はこの日夜、スペイン国王主催の晩さん会に出席する。

　尹大統領は今回の外遊で9カ国・地域の首脳と個別会談を行うほか、▼NATO加盟国・パートナー国との首脳会議▼スペイン国王との面会▼韓米日3カ国首脳会談▼スペイン経済界の関係者との懇談会など計14件の日程を消化する。

　29日にはオランダ、ポーランド、デンマークと、30日にはチェコ、英国と首脳会談を開催し、欧州連合（EU）のフォンデアライエン欧州委員長らとの略式会談も調整中だ。

　韓米日首脳会談は29日午後2時半（日本時間午後9時半）に開かれる。韓米日首脳会談は17年9月の国連総会を機に開かれて以来となる。