銀行債の発行額が、8兆ウォン(約8383億2160万円)台となるのは異例のことだ。2017~2022年までの5年間で、銀行債の発行が8兆ウォンを超えたことはなかった。
新韓銀行は2兆1730億ウォン(約2277億円)、ウリ銀行と国民銀行はそれぞれ1兆5100億ウォン(約1583億5622万円))と1兆3200億ウォン(約1384億3060万円)を発行。ハナ銀行も1兆2900億ウォン(約1351億7935万円)を発行したことが分かっている。
銀行は資金調達計画の詳細を明かしていないが、こうして債権を一斉に発行する背景には、貸付需要の相当な増加があると分析できる。
特にことしに入り個人向け融資の総額は減少する一方、法人向け融資は増え、銀行の貸付額は拡大する様相をみせている。
KB国民・新韓・ハナ・ウリ・NH農協といった5大市中銀行による、ことし1~5月における法人向け融資の増加率は、大企業および中小企業(個人事業者を含む)ともに前月比1%半ば~後半を記録した。昨年の月平均の増加率(大企業が0.44%、中小企業0.95%)を大きく上回っている。
銀行の与信担当者は「最近、企業債市場が滞って企業の資金調達が難しくなっている。このため銀行に貸付需要が集中しているとみられる」と話した。
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