韓国の新旧政権が衝突、市民デモ隊も代理戦…市民たちは迷惑=韓国(画像提供:wowkorea)
韓国の新旧政権が衝突、市民デモ隊も代理戦…市民たちは迷惑=韓国(画像提供:wowkorea)
韓国の新旧政権が衝突する中で、市民団体によるデモも代理戦を繰り広げている。

キム・ゴンヒ の最新ニュースまとめ

 保守系市民団体が、ムン・ジェイン(文在寅)前大統領の私邸前でデモを続けていることに対抗し、ユン・ソギョル(尹錫悦)大統領の私邸前でも革新系団体によるデモが続いている。周辺の住民は、連日のデモに苦痛を訴えているという。

 18日、韓国メディア「イーデイリー」によると、革新系ユーチューブチャンネルの「ソウルの声」は、今月14日から連日尹大統領の私邸前で、文前大統領へのデモを中断するよう、呼びかける集会を開いている。

 同団体のペク・ウンジョン代表は「マンションの住民には申し訳ないが、(文前大統領夫妻が住む)梁山の住民も困っているのは同じだ。尹大統領が国民の前で謝罪し、大統領の支持者が梁山でのデモを中断するならばわれわれも中断する」と述べた。

 周辺では保守系団体のデモも行われ、集会による騒音がひどく、周辺住民も苦痛を訴えているという。

 尹大統領はデモについて「法にともなう国民の権利」と述べ、厳しく取り締まる意思のないことを示している。

 一方、こうしたことを含め、前政権に対する捜査やデモなどが広がっているため、野党側から政治報復だという主張が出ている状態だ。

 これについて尹大統領は「刑事事件の捜査は過去のことを捜査することだ。前政権では(過去の政府捜査を)しませんでしたか。通常の司法システム(捜査)を政治論争化するのは望ましくない」と反論した。

 韓国日報は18日付の社説で、こうした尹大統領の主張について「合理的に提起された疑惑は捜査して当然だ。ただ、不必要な誤解と摩擦を避けるためには、公正な捜査と中立も欠かせない。キム・ゴンヒ(金建希)大統領夫人の学歴偽造や株価操作疑惑などは、疑う世論がいまだに残っている。しかし、これといった捜査が進められていない。片方だけ、スピードを出す捜査は信頼を得ることが難しい」と指摘した。
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