14日、韓国消費資源取引価格によると、5月ソウル地域のチャジャンミョン価格(6223ウォン、約650円)は、昨年12月(5692ウォン、約594円)に比べ、なんと9.3%も上がった。ランチの定番メニューであるカルグクスは、同期間8.6%上昇した8269ウォン(約863円)であった。続いて△キムパプ(韓国海苔巻き)△冷麺△ビビンバ△サムギョプサル△キムチチゲ△サムゲタン順に高い上昇率を記録した。
チャジャンミョンの価格は「ビッグマック指数」のように、われわれの生活物価を最も密接に表す尺度としても使われる。韓国物価情報の総合物価総覧によると、チャジャンミョン価格は、1970年100ウォン(約10円)だった。52年の間に62倍になった。チャジャンミョン価格は1980年348ウォン(約36円)、1990年1073ウォン(約112円)、2000年2533ウォン(約264円)、2010年3606ウォン(約376円)、2020年4771ウォン(約498円)と上昇してきた。2021年5000ウォン(約522円)台を超え、ことし4月6000ウォン(約626円)台と、最近価格上昇幅が非常に大きくなったわけだ。
チャジャンミョン、カルグクス価格急騰の主な原因は、年初から続いているロシアのウクライナ侵攻である。小麦の主要輸出国であるロシアがウクライナを侵攻し、来年まで小麦価格上昇を見込んでいる。主要な外食品目に入るパーム油の価格も上がっている。ここに人件費や配送費の上昇まで重なり、主な外食物価の上昇が、年末まで大きくなるという見通しが支配的だ。
実際、韓国内の小麦価格上昇で小商工業者などは苦痛を訴えている。小商工業者が主に販売し、財布事情が厳しい学生が多く消費するトッポッキのような粉食類も、あちこちで500ウォン(約52円)ずつ価格を上げるところが多いとされている。小麦価格上昇で庶民が売り消費するメニューが直撃弾を打たれている状態だ。
このように小麦価格の右肩上がりが続くとみられると、政府は容易に粉にすることができる加工専用米の種類である「粉質米(米粉)」供給を拡大することにした。
農林畜産食品部は最近、「粉質米を活用した米加工産業活性化対策」を通じて、来る2027年までに年間小麦粉需要の10%に相当する20万トンを粉質米に置き換える計画だと明らかにした。粉質米は粉に加工しやすい米の種類だ。
外食業界の関係者は「小麦粉だけでなく食用油など原材料の上昇が主要な外食品目価格をあおっている」とし「このまま行けばチャジャンミョン7000ウォン(約730円)時代も遠くないだろう」と述べた。
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