ウクライナ国民の82%「戦争延長しても、ロシアに領土の譲歩をしてはならない」

「ウクライナ国民の10人中8人以上は、ロシアに自国の領土を譲歩してはならないと考えている」という世論調査の結果が公開された。ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領が「ロシアと、領土譲歩を前提にした交渉はしない」という主旨の見解を繰り返し明らかにしていることを、国民の多くが支持しているものとみられる。

キーウ（キエフ）国際社会学研究所（KIIS）は、ウクライナに居住している（一部のロシア統制地域を除く）成人2000人を対象に “ロシアとの平和のための可能な妥協案”について、電話による調査を実施（5月13～18日）した結果、82%が「戦争を延長し独立が脅かされたとしても、領土を放棄してはならない」と回答した。

「できるかぎり平和を達成し独立を維持するため、領土を放棄することができる」という回答は10%にすぎなかった。「回答できない」は8%であった。

ロイター通信は「KIISはウクライナで最高の世論調査機関の一つだ」として、このような結果に信頼を表した。

ウクライナ政府はロシアに「領土を譲歩する意思はない」と明らかにし続けている。ロイター通信は「ドイツのオラフ・ショルツ首相とイタリアのマリオ・ドラギ首相をはじめとしたヨーロッパの首脳たちが要請しているにもかかわらず、ウクライナは休戦を模索していない」と説明した。


【おことわり】WoW！Koreaでは、ウクライナの首都の表記を「キエフ」から「キーウ」に変更します。その他の地名も従来はロシア語の発音で表記していましたが、ウクライナ語の発音に合わせます。