演説するバイデン大統領=20日、平沢(聯合ニュース)
演説するバイデン大統領=20日、平沢(聯合ニュース)
【平沢、ソウル聯合ニュース】韓国を訪問中のバイデン米大統領は20日、尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領と共にソウル近郊の京畿道平沢市にあるサムスン電子の半導体工場を視察した。 バイデン大統領は視察後に演説を行い、「韓国のようにわれわれと価値を共有する緊密なパートナーと協力し、われわれが必要とするものを同盟とパートナーからより多く確保し、サプライチェーン(供給網)の回復力を強化することが重要だ」との考えを示した。 続けてロシアによるウクライナ侵攻について言及し、「われわれと価値を共有しない国々に経済と国家安保を依存しないためには、主要供給網を確保しなければならない必要性を浮き彫りにした」と述べた。侵攻によりウクライナの穀物輸出に支障が生じ、世界で食料危機が発生している状況を念頭に置いた発言とみられる。 バイデン大統領は「われわれは歴史の変曲点にいる」とし、「活気ある民主主義は世界革新の原動力となった」と強調。「サムスンのように責任ある技術開発と革新で成長する企業が、両国の未来と進むべき道を作るうえで非常に重要だ。これは両国が望む方向だ」と述べた。 21日に行われる韓米首脳会談や、それ以降も尹大統領とこれらの問題について協議したいとの考えも示した。 バイデン大統領は演説を終えるにあたり「韓米同盟は域内の平和、安定、繁栄のための核心軸だ」と強調した。 また、演説中にサムスンに対し「両国間の非常に生産的なパートナーシップを持続的に拡大し、米国に投資した」とし、謝意を表明した。同社は米国でのファウンドリー(半導体受託生産)事業として、総額170億ドル(約2兆1707億円)を投じテキサス州テイラーに工場を建設する計画だ。
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