統一部(資料写真)=(聯合ニュース)
統一部(資料写真)=(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】韓国が新型コロナウイルスの感染が急拡大している北朝鮮に対し、医療・防疫支援に向けた南北実務接触を提案する通知文を16日から送ろうとしているが、北朝鮮は受け取る意思を示さないままだ。 韓国統一部は19日、南北が共同連絡事務所を通じ午前9時と午後5時の定時連絡を行ったが、通知文に関する言及はなかったと発表した。 通知文にはワクチンや医薬品、マスク、検査機器などを提供するとともに防疫技術に関する協力も行う用意があるとの内容が盛り込まれている。 こうした北朝鮮の態度について、韓国の情報機関、国家情報院(国情院)は実質的な拒否との判断を示した。 国情院は同日開かれた国会情報委員会で、「(北朝鮮が)海外から支援を受ける場合、最初は中国でその次が国際機関であり、米国と韓国は最後になるだろう」としたうえで、北朝鮮が韓国からの支援の呼び掛けに回答していないのは実質的な拒否ではないかと判断していると報告した。 ただ、北朝鮮の回答を待つというのが韓国政府の公式の立場だ。 権寧世(クォン・ヨンセ)統一部長官は同日の国会予算決算特別委員会で、北朝鮮の無反応が提案拒否を意味するのではないかとの質問に対し「必ずしもそうだとは考えない」と答えた。 同部当局者は「依然、北側が通知文について意思表示をしていない。催促せずに回答を待つ計画だ」と述べた。 政府は北朝鮮が提案に応じない場合は国際機関を通じた間接的な支援も検討する方針だ。
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