統一部(資料写真)=(聯合ニュース)
統一部(資料写真)=(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】新型コロナウイルスに関する医療・防疫支援に向け、韓国が16日から北朝鮮に実務接触を提案する通知文を送ろうとしているが、北朝鮮は受け取る意思を示していない。 韓国統一部は17日、南北が共同連絡事務所を通じ午前9時と午後5時の定時連絡を行ったが、通知文に関する言及はなかったと発表した。 韓国は16日から新型コロナの対北朝鮮支援のため、実務接触を提案する通知文を送ろうとしている。通知文にはワクチンや医薬品、マスク、検査機器などを提供するとともに防疫技術に関する協力も行う用意があるとの内容が盛り込まれている。 韓国政府は北朝鮮の回答を待つとの立場だ。統一部当局者は「催促せずに北が応じるのを待つ計画だ」と説明した。 ただ、北朝鮮が韓国側の提案に応じない場合は国際機関などを通じ間接的な支援を行う方策も検討する方針だ。 権寧世(クォン・ヨンセ)統一部長官は同日の国会外交統一委員会の全体会議で、「国際機関を通じた支援や民間による支援も考える必要がある」と述べた。 大統領室の金聖翰(キム・ソンハン)国家安保室長もこの日、国会運営委員会に出席し、北朝鮮が提案に応じていないとし「国際機関を通じた支援など多角的な支援策を模索している」と述べた。 北朝鮮の国家非常防疫司令部の集計によると、15日午後6時から16日午後6時までに新たに約26万9510人の発熱者が確認された。北朝鮮では新型コロナウイルスの感染が急拡大しており、発熱者は新型コロナ感染者とみられる。また、6人が死亡し、死者数は累計56人となった。
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