現代自動車の電気自動車「アイオニック5」(画像提供:wowkorea)
現代自動車の電気自動車「アイオニック5」(画像提供:wowkorea)
2035年からEU(ヨーロッパ連合)域内では、内燃機関の自動車は販売されない。韓国の現代自動車とキア(起亜)自動車は今後、ヨーロッパの自動車メーカーと電気自動車市場で熾烈(しれつ)な競争を繰り広げていくものとみられる。

韓国貿易協会ブリュッセル支部によると、欧州議会の環境委員会は今月11日(現地時間)、「2035年末までに域内の内燃機関自動車の販売を禁止する」欧州委員会の法案を承認した。昨年7月に提案された気候政策パッケージ「Fit For 55」の一環である。

今回、環境委員会で承認された法案は、数か月以内に欧州議会の本会議で最終確定される予定である。

一部からは「内燃機関の完全撤退は、二次電池の原材料の価格引き上げと充電インフラ不足などにより、達成が困難になるのではないか」という理由により、緩和案も提示されていた。

一方、ヨーロッパ地域で2035年の内燃機関車両の撤退が確定することで、自動車メーカーたちは電動化への転換スピードを加速させなければならないという課題に直面した。電気自動車市場の「先取り」において、メーカー間の熾烈な競争が避けられないということである。

すでに、フォルクスワーゲン・プジョー・ボルボなどヨーロッパの自動車メーカーと、ヨーロッパに進出したフォード・ジャガーなどは「2035年までに内燃機関自動車の販売を中断する」という計画を公開している。

韓国の現代自動車も昨年9月、ドイツ・ミュンヘンで開かれた “IAAモビリティ2021”で「2035年までに内燃機関自動車の販売を中断し、電気自動車と水素自動車でラインナップを固める」と明らかにした。起亜自動車も「2030年に電気自動車のラインナップを14種に増やし、世界市場で120万台を販売する」という計画を公開した。

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