IAEAが福島原発処理水の1次報告書を発表…韓国政府「モニタリングに参加」=韓国報道(画像提供:wowkorea)
IAEAが福島原発処理水の1次報告書を発表…韓国政府「モニタリングに参加」=韓国報道(画像提供:wowkorea)

 国際原子力機関(IAEA)が福島原子力発電所の処理水の海洋排出に関する第1次モニタリング報告書を発表した。韓国外交部は「最終報告書は来年発表される」とし、「処理水内の放射性物質の種類や濃度などを分析するモニタリング活動には、韓国側の研究機関も参加する予定だ」と明らかにした。

 IAEAは29日(きょう)、「東京電力の福島第1原発のアルプス(ALPS)処理水に対する安全性レビュー」と題した報告書を発表した。同報告書には今年2月14日から18日までIAEA職員と韓国人を含む国際専門家が日本を訪日した結果が盛り込まれており、この報告書では処理水の処理過程で東京電力と経済産業省の役割が適切だったかどうかに焦点を合わせている。

 特に今後発表される報告書では、今年2月と3月の現場訪問点検当時に採取した処理水のサンプル分析が予定されている。これは、ALPS処理後、処理水内の放射性物質の種類や濃度などを分析するもので、今回の海洋排出安全性検証の核心だ。

 韓国外交部の関係者は「このモニタリング活動には韓国原子力安全技術院(KINS)も参加する予定だ」と述べた。

 この他にも、IAEAは今年3月21~25日にも訪日し、原子力規制委員会に対するレビューを実施した。このレビューは、原子力規制委員会が施行する審査プロセスと内容を議論するもので、5月中に報告書が発表されるものとみられる。

 韓国外交部は「今後数回にわたる後続ミッションが予定されており、最終報告書は来年発表される予定だ」とし、「韓国政府は今後もIAEAの科学的・客観的検証活動を注視しながら、韓国国民の健康と安全を最優先し、必要な対応に最善を尽くしていく」と強調した。
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