最低賃金引き上げ率、5年間で44.6%上昇…昨年は労働者321万人が最低賃金もらえず=韓国(画像提供:wowkorea)
最低賃金引き上げ率、5年間で44.6%上昇…昨年は労働者321万人が最低賃金もらえず=韓国(画像提供:wowkorea)
韓国では昨年、最低賃金より低い賃金を受け取った労働者が、321万5000人に達することが分かった。現政権が過度に最低賃金を引き上げたためと見られる。

 17日、韓国経営者総協会(経総)が発表した「2021年最低賃金未満率の分析および最低賃金水準国際比較」によると、2021年の賃金労働者2099万2000人の中で、法定最低賃金(時給8720ウォン)を受け取れなかった労働者は321万5000人で、割合は15.3%だった。

 最低賃金未満の労働者は、2001年の57万7000人(4.3%)から20年間で263万8000人が増加した。321万5000人は、2001年に最低賃金委員会が未満率統計を作成して以来、2番目に多い数値となる。過去の最多記録は、2019年の338万6000人。

 最低賃金未満率の15.3%は、過去4番目に高い記録だ。2018年以降、毎年15%を上回っている。

 業種別では農林漁業(54.8%)や宿泊飲食業(40.2%)などで、最低賃金未満率が高いことが分かった。業種間の最低賃金未満率の偏差は、最大52.9%ポイントに達した。情報通信業の最低賃金未満率は1.9%に過ぎなかった。

 事業所の規模が小さいほど、最低賃金未満率も高かった。5人未満の事業所に勤務する労働者379万5000人の中で、33.6%の127万7000人が最低賃金を受け取っていないものと見られる。

 経総は昨年、最低賃金未満の労働者数が増えた要因として、過度の最低賃金引き上げをあげた。経済水準よりも高い最低賃金が続いたことで、労働市場の受容性が低下したものと分析した。

 経総がOECD(経済協力開発機構)の最低賃金資料を分析した結果、昨年、韓国の最低賃金は中位賃金(全体勤労者の賃金を金額順に並べた時、真ん中の所得)比61.2%で、OECD30カ国の中で8番目に高かった。G7の国と比べると、最も高い水準であることが分かった。

 この5年間、韓国の最低賃金引き上げ率(累積)は44.6%で、G7の国より約1.7~7.4倍高い。国別の最低賃金引き上げ率はカナダが26.5%、英国23.1%、日本13.0%、ドイツ12.4%、フランス6.0%、米国0.0%だ。

 経総のハ・サンウ経済調査本部長は「過度な最低賃金の引き上げで、労働市場が最低賃金に耐えられずにいることを示す結果だ」とし、「今後当分の間は、最低賃金の安定が重要だ。業種別に最低賃金を分けて適用することも必要」と指摘した。
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