韓国政府は今月18日から、室内外のマスク着用を除いた防疫措置を解除することにした(画像提供:wowkorea)
韓国政府は今月18日から、室内外のマスク着用を除いた防疫措置を解除することにした(画像提供:wowkorea)
韓国政府は今月18日から、室内外のマスク着用を除いた防疫措置(社会的距離確保)を解除することにした。これにより、2020年3月に防疫措置が導入されて以降2年1か月ぶりに、完全な日常回復へと進む道がスタートすることになった。

韓国政府が防疫措置を完全に解除したのは「新型コロナウイルス感染症の流行のピークが過ぎた」と判断したためだ。ここ1週間における一日平均の新規感染者(8~14日)は17万1550人で、ピーク期間(先月12~18日)の40万4926人の半数以下に減少している。また、重症患者数と重症患者病床稼働率も、安定的な水準まで下落した。

しかし韓国は他の国に比べ、まだ相対的に「新型コロナの流行規模が大きい」という点を忘れてはならない。韓国のここ1週間の新規感染者数は127万人で、ドイツ(95万人)・フランス(92万人)・イタリア(43万人)などを超え「世界1位」である。療養病院・施設ではまだ流行が完全に鎮まっていない状況であることから、高齢層と免疫低下者など脆弱(ぜいじゃく)層の保護をおろそかにしてはならない。そのような意味で、室内はもちろん室外でもマスク着用の義務化措置を当分の間維持したことはよいことだ。防疫措置は解除しても、再流行への警戒心は解いてはならない。

「新型コロナウイルス感染症」の等級も1級から2級に変更し、在宅治療もなくなることになれば、個人の「自律防疫」がより一層重要になる。一般医療体系内で支障なく管理されるよう、防疫当局は医療システムの装備に万全を期すべきだ。新たな変異株と再流行などに備え監視体制も強化し、危機が感知される場合、それに合わせて医療支援を迅速に再稼働できるよう準備しなければならないことは当然である。

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