日韓共同研究チーム、気候変動予測モデルの不確実性を減少させる=韓国報道(画像提供:wowkorea)
日韓共同研究チーム、気候変動予測モデルの不確実性を減少させる=韓国報道(画像提供:wowkorea)

 日本と韓国の研究者で構成された研究チームが、21世紀後半の地球での降水量の変化に対する気候モデルの予測不確実性を減少させた。

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 韓国科学技術院(KAIST)は28日(きょう)、KAIST文術未来戦略大学院のキム・ヒョンジュン教授の研究チームが日本の国立環境研究所と東京大学研究チームとともにこのような研究結果を創り上げたことを明らかにした。

 研究チームは67個の気候モデルによる気温と降水量のシミュレーション結果を過去の観測資料と比較した降水量変化予測の不確実性を減少させ、研究結果を国際学術誌『Nature(ネイチャー)』に掲載した。

 過去には、降水量の変化に温室効果ガスと大気汚染物質であるエアロゾルが共に作用した。二つの要因が共に増加した過去と違って、未来では大気汚染対策によってエアロゾルが減少し、温室効果ガスの増加だけが影響を与える可能性がある。

 未来の降水量の変化は温室効果ガスの濃度増加で説明することが可能だが、過去のメカニズムとは異なり、観測資料による未来の予測の不確実性を減少させて情報を得ることが難しい。

 研究チームは世界におけるエアロゾルの平均排出量がほぼ変わらない期間(1980~2014年)、モデルと観測動向を比較して温室効果ガスの濃度増加に対する気候応答の信頼性を評価できると仮定した。

 中間程度の温室効果ガス排出シナリオでは67の気候モデルが19世紀後半から21世紀後半にかけて降水量が1.9~6.2%増えると予測していたが、各気候モデルの温室効果ガスに対する気候回答の信頼性を考慮して降水量増加の予測幅の上限(6.2%)を5.2~5.7%まで減少させ、予測分散度を8~30%減少させた。

 キム・ヒョンジュン教授は「気温だけでなく、降水量に対する気候変化の予測精度を改善することができるようになった」とし、「信頼度の高い気候変動への影響評価と効率的な気候変動対応、適応関連政策樹立に貢献する」と述べた。
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