李氏(左)と尹氏(資料写真)=(聯合ニュース)
李氏(左)と尹氏(資料写真)=(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】投開票まであと9日となった韓国大統領選は終盤まで混戦が続いている。最新の世論調査では革新系与党「共に民主党」の李在明(イ・ジェミョン)前京畿道知事と保守系最大野党「国民の力」の尹錫悦(ユン・ソギョル)前検事総長の支持率が誤差の範囲内で拮抗(きっこう)している。 異例の大接戦が続く中、各候補は世論調査結果の公表が禁止される3月3日前に有利な立場を占めるため、遊説に集中する方針だ。   共に民主党は李氏の支持率が上昇傾向にあり、尹氏との対決構図が「僅差で劣勢」から脱し「超僅差」になっていると判断している。また、尹氏と中道系野党「国民の党」の安哲秀(アン・チョルス)代表の候補一本化交渉が決裂し、革新系野党「正義党」の沈相ジョン(シム・サンジョン)元代表を含めた4者対決の構図が固まったとして、李氏の支持率のさらなる上昇に期待を寄せている。李氏陣営は3月3日までの4日間、最大の勝負どころと考えるソウルでの遊説に集中する考えだ。李氏は3月1日、ソウルで支持者や党員、国会議員らが集まる大規模な遊説を行う。李氏は政治改革、統合政府論で中道・浮動層に支持を訴えている。 一方、尹氏は共に民主党の支持基盤である南西部の全羅道を訪問するほか、激戦地の首都圏でも南西部などで遊説を行うなど支持率が低い地域での遊説に注力するとみられる。今月23日、革新系の象徴である故金大中(キム・デジュン)元大統領の生家を訪れたように象徴性があるものなら時間がかかっても行う方針だ。尹氏は安氏との一本化を諦めない考えを再度表明している。ただ、両陣営が対立している中、3月4~5日の事前投票(期日前投票)前に一本化を巡る実務交渉が再開されるかは未知数だ。 安氏は20~30代と中道層を取り込むため首都圏での選挙活動に集中する計画で、「道徳的な問題がない候補」という点を強調する見通しだ。安氏陣営の関係者は「科学技術と未来ビジョンに関するロードマップを具体的に説明する」との方針を示した。また、候補を辞退せず、選挙戦を最後まで戦い続ける意志を強調している。
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