中国政府が国民の「人工妊娠中絶」防止キャンペーンを本格化へ…出生数増加めざす人口政策の一環(画像提供:wowkorea)
中国政府が国民の「人工妊娠中絶」防止キャンペーンを本格化へ…出生数増加めざす人口政策の一環(画像提供:wowkorea)
中国の人口政策関連の政府機関「計画生育協会」は、公式ホームページで2022年の人口政策要綱を発表した。

 今回の要綱で中国政府は、2022年の人口政策のポイントとして「性と生殖に関する健康の促進」「青少年などの生殖に関する健康問題の解決」「未婚者の人工妊娠中絶防止」「青少年の意図しない妊娠と中絶の減少」などを挙げている。

 中国の国家統計局が今週月曜日に公開したデータによると、2021年の中国の出生数は1062万人で、出生率は7.52だった。総人口では去年に比べ48万人の増加にとどまり、人口自然増加率は0.34となった。

 専門家は人工妊娠中絶と出生率の低迷に関連があると見ている。

 中国誌「中国実用婦科与産科雑誌」に去年掲載された記事では「中国の人工妊娠中絶には3つの特徴がある。それは、数が非常に多いこと、複数回にわたり中絶する人が多いこと、妊娠経験のない若い女性の比率が多いことだ」とされている。過去5年間の中国の人工妊娠中絶数は毎年950万件程度で推移している。さらに、最近の研究によると、20歳以下の人工妊娠中絶がかなりの割合を占めているという。

 計画生育協会は2021年の政策要綱においても「性と生殖に関する健康」への対策を打ち出していた。

 また、2021年9月に中国国務院が発行した「中国婦女発展綱要(2021-2030)」では、避妊の徹底を促すことなどで人工妊娠中絶の減少を目指すことがうたわれている。
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