韓国では、20代の「50人中1人以上」が新型コロナの感染判定を受けていたことがわかった(画像提供:wowkorea)
韓国では、20代の「50人中1人以上」が新型コロナの感染判定を受けていたことがわかった(画像提供:wowkorea)
韓国では、20代の「50人中1人以上」が新型コロナウイルスによる感染判定を受けていたことがわかった。新型コロナ感染者のうち最も大きな割合を占めている20代に対して、韓国政府はあらためて「責任論」を突きつけた。韓国政府は「新型コロナの拡散の責任は20代にある」として、積極的に防疫に従うことを求めた。しかしほとんどの20代は「政府が防疫失敗の責任を20代に押し付け『主犯』に仕立て上げている」と反発している。

きょう(7日)中央防疫対策本部によると、この日の午前0時基準で一日の新規感染者は3万5286人と集計された。20代の累計感染者数は17万8849人で、全年齢層のうち最も多かった。統計庁の「2022年 年齢層別人口統計」によると、20代の全人口は約670万人と集計されていることから、そのうちの約2.6%が新型コロナに感染したことになる。

韓国政府は20代に、新型コロナ拡散の責任を追及した。キム・ブギョム(金富謙)首相は今月2日、自身のSNSを通じて「最近の感染者のうち、誰よりも最も高い割合を占めている20代の3次ワクチン接種が急がれている」と求めた。

しかし20代は「政府の “レッテル貼り”だ」と反発している。昨年7月頃のコロナ大流行当時、韓国政府は20代のワクチン接種実施を引き延ばしたまま、拡散の責任だけが追求された経験をしていることから、20代の反発は一層強まった。

ソウル在住の28歳の青年は「政府の防疫政策の足りなさを20代のせいにするのは呆れるばかりだ」とし「政府が国民にワクチンをまず信じられるよう措置をとった後、接種の要請をすべきだった」と批判した。

専門家たちは「政府が防疫の初期から、20代を粗末にあつかった面があった」とし「そのことにより感染者が大挙発生した20代が被害者である可能性もあるのに、むしろ責任を問いただしたことで、反発は大きくなるしかない」と指摘した。

ソンギュングァン(成均館)大学のク・ジョンウ社会学科教授は「20代にとって不信感の高かったアストラゼネカ社ワクチンを強制し、20代が中心となったクラブなどを重点的に取り締まるなど、防疫初期から20代をターゲットにした面があった」とし「そのようなことから政府への不信がだんだん大きくなっていった」と分析した。

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