マンションの競売、ソウル郊外の6億ウォン以下マンションに集中…融資を受けにくいソウル市内は低迷=韓国(画像提供:wowkorea)
マンションの競売、ソウル郊外の6億ウォン以下マンションに集中…融資を受けにくいソウル市内は低迷=韓国(画像提供:wowkorea)
韓国ではソウル市内にあるマンションの競売が低調な中で、政策融資が可能なソウル郊外にある6億ウォン(約5700万円)以下のマンションが、人気なことが分かった。特に、ソウルに隣接したキョンギド(京畿道)ではこの1年間、6億ウォン以下マンションの購入が増えている。

 23日、不動産R114によると、今年1月、京畿道の6億ウォン以下マンションは、京畿道にある全マンションのうち50.87%を占めたことが調査で分かった。昨年1月の74.05%と比べれば、1年間で約24%ポイント減少した。それだけ、6億ウォン以下のマンションを購入する人が増えているということだ。

 6億ウォン以下のマンションに購入者が集中するのは、銀行から比較的に融資が受けやすいためとみられている。

 今年1月から、個人の総貸出額が2億ウォン(約1900万円)を超える場合、DSR(総負債元利金の返済比率)が40%に制限されるようになった。しかし、6億ウォン以下の住宅を購入する際に利用できる政策融資の場合、貸し出しの総量規制から除外された。政策融資は金利が低く、満期も長く、返済負担が少ない。

 そのため競売でも、6億ウォン以下の物件が人気だ。裁判所競売専門会社のジジオークションによると、ソウルへのアクセスが良い地域を中心に、鑑定価格6億ウォン以下の中低価マンションの入札が増えているという。京畿道内マンションの1月(18日時点)落札率は55.9%だった。平均入札者数は先月の6.9人から増え、9.58人と集計された。

 同期間、ソウル市内のマンション競売落札率は42.1%で、平均入札者数も4.63人にとどまった。競売への参加が下がり、落札価格率も一緒に下がっている。

 業界関係者は「住宅競売市場は住宅価格のバロメーターだ。現在と今後の住宅市場の推移がわかる」とし、「銀行の住宅担保融資中断、貸し出し審査の強化、そして金利引き上げによる資金不足が一連の事態をもたらしたようだ」と説明した。
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