米露「ウクライナ事態、外交的解決の道を模索」…首脳会談開催の可能性も(画像提供:wowkorea)
米露「ウクライナ事態、外交的解決の道を模索」…首脳会談開催の可能性も(画像提供:wowkorea)
米国とロシアの外相がウクライナ事態の解決のために会談したが、合意案の形成には失敗した。ただし、双方は率直かつ直接的な意見を交換したとし、来週には米国側からの返事があるだろうと明らかにした。今回の会談は、ウクライナで西欧とロシア間の代理戦争が起こるのではないかという緊張感が高まっている中で開かれた。

 ブリンケン米国務長官とラブロフロシア外相は21日(現地時間)、スイス・ジュネーブのプレジデント・ウィルソンホテルで会い、ウクライナ問題の解決に向けて、約1時間30分にわたって会談を行った。

 両国は、ウクライナ事態をめぐる軍事的緊張感を解消するための突破口を見い出すことには失敗したが、外交的解決を模索していくことで意見が一致した。ひとまず一触即発の危機状況からは一歩退いたという評価だ。

 米ロ外相は今回の会談を通じて双方の立場をさらに深く理解することができたと口をそろえた。ブリンケン長官は「お互いの立場をより明確に理解する道にさしかかったと信じている」と述べ、ラブロフ外相は「意味深い率直な対話だった」と評価した。

 両長官は、追加会談についても意見が一致したと伝えた。今回の会談の検討結果と高官級会談の進展状況によっては、首脳間会談も開かれる見通しだ。

 ただし、現時点では双方が従来の立場だけを繰り返しているだけとも言える。米国側は、ロシアがもしウクライナの国境を越える場合、侵攻と見なし、迅速かつ断固たる対応に出ると警告した。また、「軍事行動とはかけ離れた攻撃的な行動に対しても、同様に断固たる対応を見せる」と付け加えた。 ロシア側は、NATOが自国の安保を脅かしていると批判し、ウクライナのNATO加盟を断念させるべきだという立場を貫いた。さらにNATOの旧ソビエト連邦諸国での軍事訓練や軍事配置を撤回すべきだという立場を示している。

 もはや国際社会の視線は、ロシアの提案に対する米国の回答に集まっている。ラブロフ外相は米国側の書面答弁に対し、「ロシアの提案に対する米国の答弁」と表現し、ブリンケン長官は「われわれの懸念とアイディアを来週ロシアと共有することになるだろう」と述べた。

 米国とロシアが今回の会談を通じて当面の軍事的緊張感の緩和には成功したものの、双方の立場が平行線をたどっており、「時間稼ぎ」に過ぎないのではないかという見方も提起された。

 一方、エストニア・ラトビア・リトアニアなど欧州バルト3カ国はこの日、ウクライナに米国産対戦車・対空ミサイルを支援することにしたと、AFP通信が伝えた。これら3国は、旧ソ連連合から独立して現在NATOの加盟国であり、ロシアの侵攻の可能性に備えて措置に乗り出した。また、NATO加盟国であるチェコも、ウクライナに軍需支援を提案する予定だと明らかにした。

 ロシアはすでに昨年11月、ウクライナと国境地帯に10万の大軍を配置し、最近は合同軍事演習を理由にウクライナの北と国境を接しているベラルーシに兵器と兵力を配置している。
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