ソウル市内の保健所に設置された新型コロナウイルスの検査所=7日、ソウル(聯合ニュース)
ソウル市内の保健所に設置された新型コロナウイルスの検査所=7日、ソウル(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】韓国の中央防疫対策本部は7日、新型コロナウイルスの新たな変異株「オミクロン株」の感染者が12人増え、計36人になったと発表した。ソウル市でも初めて感染者が確認された。

 新たに感染が確認された12人のうち、海外からの入国者は3人、国内で感染が確認されたのは9人だった。

 海外からの入国者3人はいずれも南アフリカ共和国から入国した。前日も同国からの入国者2人の感染が確認されていた。

 これまでの感染者36人のうち、海外からの入国者は9人、国内で感染が確認されたのは27人となっている。

 中央防疫対策本部の発表には含まれていないが、ソウル市などによると、韓国外国語大、慶熙大、ソウル大に通う外国人留学生3人がオミクロン株に感染したことが確認された。3人はいずれもオミクロン株の感染者が出ているソウル郊外の仁川市にある教会を訪れていた。ソウル市でオミクロン株の感染者が出るのは初めて。ソウル市内の大学を中心にオミクロン株の感染が拡大する可能性がある。

 ソウル郊外の安山市でも1人の感染が判明しており、仁川市で初めて確認されたオミクロン株の感染が他地域に広がる様相を呈している。

 国内感染が確認された人と感染が疑われている人の大半は仁川市にある教会と関係がある。韓国で初めて感染が確認された同教会の牧師夫婦の知人である30代男性の感染が判明。男性の家族ら3人が同教会を訪れ、教会関係者やその家族らに感染が広がっている。3人が先月28日、約400人が参加した外国人対象の礼拝に出席した後、教会関係者の新型コロナ感染が相次いで確認されている。新型コロナ感染が判明した教会関係者の多数はワクチンを接種していないことが確認され、教会などを中心に大規模な集団感染が起きる可能性が高まっている。

 防疫当局がオミクロン株への感染を調べている人は6日時点で約1300人となっている。このうち、濃厚接触者が607人に達する。


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