仁川を越え安山、忠北まで拡大するオミクロン…ソウル上陸「懸念」 = 韓国(画像提供:wowkorea)
仁川を越え安山、忠北まで拡大するオミクロン…ソウル上陸「懸念」 = 韓国(画像提供:wowkorea)
新型コロナウイルス全国危険度が2週連続で「非常に高い」を示す中、インチョン(仁川)教会関連のオミクロン株の感染拡大が隣接地域のアンサン(安山)を越え、非首都圏のチュンブク(忠北)まで広がっている。同教会を訪問して新型コロナウイルスに感染したソウルの大学生までオミクロン株の感染が確認されれば、全国に広がるのは時間の問題だという観測が出ている。

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安山市などによると、今月2日にタンウォン(檀園)区、所在のA中学校の生徒が新型コロナウイルスの感染が確認された。調査の結果、当該生徒は国内で初めてオミクロン株の感染者が発生した仁川のミチュホル(弥鄒忽)区の教会関連で、オミクロン株に感染したことが判明した。

当該生徒は礼拝に出席した翌日の先月29日に登校し、それ以降は授業に参加していない。ひとまず、該当クラスの生徒および授業を行った教師全員が自宅待機に入り、A中学校は15日まで全学年の授業をオンラインに切り替えている。さらに、この日、先月28日から29日に同教会を訪問した忠清北道 ジンチョンウプ(鎮川邑)在住の70代の外国人女性1人もオミクロン株の感染が確認された。女性は30日、市外バスに乗って鎭川に戻っており、追加の感染も懸念される。

注目すべきは最も人口密度の高いソウル地域だ。これに先立ち、同教会を訪問した外国人留学生3人も新型コロナウイルスの感染が確認され、オミクロン株の感染疑いに分類されているが、当該外国人留学生はそれぞれ、韓国外語大学、キョンヒ(慶熙)大学、ソウル大学に在学中だ。

特に、韓国外国語大学の学生の場合、先月29日、30人の学生と一緒に対面授業を受け、30日と1日には図書館を利用していたことが分かっている。韓国外国語大学は自主的に防疫を強化し、当該外国人留学生に対するオミクロン株の感染結果は7日の午前中に出る予定だ。もし、オミクロン株の感染が確認されれば、首都圏、ひいては全国への感染拡大は避けられない見通しだ。

このような状況の中、韓国の防疫当局は集団感染の発生源とされる仁川弥鄒忽区の教会を訪問した人たちを正確に把握できていないことが伝えられている。その最大の理由は宗教施設が「防疫パス」を適用している施設ではないためだ。鎭川在住の70代の感染者もまた、礼拝者リストには含まれていなかったことが確認されている。

パク・ヨンジュン中央防疫対策本部疫学調査チーム長はこの日の会見で「当時、行事の主催者側では手書きで名簿を管理しており、最初に我々が把握した名簿上の人数は411人であった。一部では名簿に載っていない人が確認されている。また、家族単位または同行者が一緒に訪問した場合、代表者1人だけの名前だけ手書きで記入する事例が一部あった」と説明した。 韓国の防疫当局は、該当地域に災害安全メールを発送し、検査を受けるよう案内している。

このため、感染危険度の高い宗教施設に対し、防疫パスを適用すべきだという声も上がっている。


ところが、中央事故収拾本部のソン・ヨンレ社会戦略班長は「宗教施設は開放された出入口を通じて(多数が)行ったり来たりするため統制がうまくいっていない。定められたサービスや購買方法があるのではなく、商業施設のように様々な目的で宗教施設を出入りするため防疫パスの適用が難しい。」と説明した。ただ、宗教施設の感染増加を考慮し、文化体育観光部を中心に防疫強化を議論していることを明らかにした。

一方、6日午前0時までに感染が確認されたオミクロン株の累計の感染者は24人となっている。韓国の防疫当局は、当該感染者の健康状態について「現在まで安定的で軽症である。ただし、まだ多数の人々を対象に分析したものではないため、オミクロン株の重症化について言及することは難しい段階である」と回答した。
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