仁川市内の新型コロナウイルス検査所で順番を待つ市民たち=1日、仁川(聯合ニュース)
仁川市内の新型コロナウイルス検査所で順番を待つ市民たち=1日、仁川(聯合ニュース)
◇新規コロナ感染者2日連続で5千人超 重症者も過去最多 中央防疫対策本部は2日午前0時現在の国内の新型コロナウイルス感染者数が前日午前0時の時点から5266人増え、累計45万7612人になったと発表した。1日当たりの新規感染者数は前日発表で初めて5000人を超え、2日連続で過去最多を更新した。重篤・重症患者も733人で過去最多となった。◇感染拡大に歯止めかからず 集まりの人数制限強化など発表へ 新型コロナウイルスの新規感染者が2日連続で5000人を超え、新たな変異株「オミクロン株」が確認されるなど感染状況が悪化している中、政府は10月まで実施した防疫対策「社会的距離の確保」の第4段階に準じる措置の発動を準備している。首都圏(ソウル市、京畿道、仁川市)での私的な集まりの人数上限(現在は10人)の縮小といった措置を、早ければ3日に発表する見通しだ。遊興施設(クラブなど)に対する集合禁止(営業停止)命令、不特定多数が利用する施設の営業時間制限なども検討している。◇オミクロン株警戒 文大統領「日常回復平坦ではない」 文在寅(ムン・ジェイン)大統領はソウル市内のホテルで開かれたキリスト教の会合に出席し、新型コロナウイルスの新たな株「オミクロン株」が広がっていることについて、「段階的な日常回復に向かう道が平坦ではなく、オミクロン株の危険性が高まっている」として、「一日も早く日常を回復することに全力を尽くす」と述べた。文大統領は先月30日、オミクロン株の流入防止のため、入国者に対する防疫措置を強化するよう指示していた。◇7~9月期の成長率0.3% 年4%達成困難か 韓国銀行(中央銀行)が発表した韓国の7~9月期の実質国内総生産(GDP、暫定値)は前期比で0.3%増加した。10月26日発表の速報値と同じ。新型コロナウイルスの感染拡大や供給網の混乱などが響き民間消費と投資がマイナスとなり、低成長にとどまった。韓国銀行は先月25日に今年の成長率予測を4.0%で据え置いている。これを達成するには、10~12月期に1.0%を超える伸び率を記録する必要がある。◇新型コロナ飲み薬の導入 政府「年内目標に製薬会社と協議中」 政府は、今年中に新型コロナウイルス感染症の経口治療薬(飲み薬)を導入することを目標に製薬会社と協議していると発表した。疾病管理庁は先月8日、40万4000人分の経口治療薬の確保を決め、来年2月から段階的に導入する予定だと発表した。だが、1日当たりの新規感染者数が5000人を超え、1日には変異株「オミクロン株」の国内流入が確認されるなど感染状況が悪化したことから、政府は当初の目標だった来年2月から年内に導入を前倒しする方針だ。◇北の核・ミサイル対応へ作戦計画最新化 韓米が新戦略指針を承認 韓国と米国の軍当局はソウルで韓米定例安保協議(SCM)を開いた。韓国の徐旭(ソ・ウク)国防部長官とオースティン米国防長官がSCM後に発表した共同声明には北朝鮮の核・ミサイル脅威の高まりに対応するため、作戦計画の最新化に向けた新たな戦略企画指針(SPG)を承認したと明らかにした。両国の軍当局は今回承認されたSPGに基づき、従来の韓米連合軍司令部の軍事計画「作戦計画5027」「作戦計画5015」を北朝鮮の核とミサイルに対応する内容にアップデートする方針だ。◇大統領選候補支持率 野党の尹氏34%・与党の李氏33% 世論調査会社4社が発表した来年3月の大統領選候補の支持率は、保守系最大野党「国民の力」の尹錫悦(ユン・ソギョル)前検事総長が前週より1ポイント下落の34%、革新系与党「共に民主党」の李在明(イ・ジェミョン)前京畿道知事が1ポイント上昇の33%となった。両氏の支持率の差は前回調査で3ポイント、今回調査では1ポイントと拮抗している。
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