ファイザー製ワクチン接種の軍人、希少疾患で服務困難に「生きているのが、つらい」=韓国(画像提供:wowkorea)
ファイザー製ワクチン接種の軍人、希少疾患で服務困難に「生きているのが、つらい」=韓国(画像提供:wowkorea)
韓国の軍隊で、新型コロナウイルスワクチンを接種し、副反応による希少疾患で早期除隊を余儀なくされた20代男性が「生きているのがつらい」と訴えた。

 25日、韓国メディア「聯合ニュース」は、ことし6月のワクチン接種後、自己免疫性脳炎にかかり闘病。今週中に早期除隊が最終決定する予定のキム・ソンウクさん(20)のインタビューを公開した。

 自己免疫性脳炎とは、自己免疫機序によって生じる脳の炎症性疾患で、個人差はあるが治療期間は最短2~3年、または一生続く場合もあるという。
 
 報道によるとキムさんは、ことし4月と6月に国軍首都病院で入隊前の交通事故の際、足首に施したボルトを除去する手術などを受け、万全ではない体調でワクチンを接種。その後、自己免疫性脳炎により突然倒れ、服務に復帰できないばかりか、除隊後も通常生活を送るのも困難な状態だ。

 何より問題なのは、現時点では軍から具体的な補償案を提示されていない点。

 陸軍本部と国軍義務司令部、国軍首都病院などはキムさんの除隊後の治療など補償対策に関して十分に合意された事項がないと伝えられた。

 キムさんは「いまは、もう全てを手放して放棄したい。本当につらい。今後、就職できるかも分からず、仕事ができなければ治療費はどうやって準備したらいいのか…」とし、「補償金などは必要なく、ただ報勲対象者になることを望んでいる」と明かした。

 一方、軍側は「除隊しても規定によって6か月間は現役同様に治療費の支援を受けることができる」と説明。補償審議と国家報勲処(愛国者と退役軍人に関する政策の立案と実施を行なう行政機関)支援を受けることができる報勲対象申請などについては、今後審議して決定される。

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