米FDA諮問委、5~11歳の低年齢層を対象にファイザー接種を勧告(画像提供:wowkorea)
米FDA諮問委、5~11歳の低年齢層を対象にファイザー接種を勧告(画像提供:wowkorea)
米食品医薬品局(FDA)諮問委員会が5-11歳の低年齢層にファイザーの「コロナ」ワクチン接種を勧告した。ワクチン接種時に発生しうる副作用がもたらす被害より、予防効果の実益の方がより大きいという判断からだ。

 26日(現地時間)、ロイター通信はFDA諮問機関であるワクチン・生物医薬品諮問委員会(VRBPAC)が5~11歳に対するファイザー「コロナ」ワクチン勧告可否を決める投票で18人のうち17人が賛成票を投じたと報道した。1人は棄権した。これにより、約2800万人に達する低年齢層のワクチン接種が本格化する見通しだ。

 FDAは諮問委員会の勧告を遵守すべき義務はないが、一般的に委員会の勧告を受け入れる。今後、ファイザーの「コロナワクチン」は、FDAの緊急使用承認と米疾病統制予防センター(CDC)の勧告を経て、本格的に低年齢層の接種が開始される予定だ。

 ロイターは子供がコロナで重症になったり死亡したりするケースは、成人に比べて相対的に珍しいと伝えた。ただ、合併症の危険性が高い上、伝染力の高いデルタ変異が蔓延し、予防接種を受けない低年齢層の感染が増加したと指摘した。米小児科学会によると、米国だけでも500人以上の子供がコロナで死亡した。

 CDC小児ワクチン専門家のアマンダ・コーン博士は「この1年間に発生した子どもの死亡事故は歴代8番目に多かった」とし「ファイザーワクチン接種は低年齢層の死亡を予防し、重症患者室入院も防げる」と強調した。現在、低年齢層のワクチン接種を承認したのは、中国、キューバ、アラブ首長国連邦だと、ロイターは伝えた。

 FDAが低年齢層のワクチン接種を承認したのは、なかなか増えないワクチン接種率を高めるための戦略だとロイターは分析した。米国では現在、全人口の57%が予防接種を完了している。シンガポールが全人口の84%が接種を終えたのとは対照的だ。特に、12-15歳の青少年にワクチンの接種を承認したにもかかわらず、該当年齢層の接種率は47%にとどまった。

 これに先立ちファイザーは5~11歳の子供2268人を対象にした試験で90.7%に達する予防効果を記録したという内容の報告書をFDAに提出した。低年齢層を対象にワクチン接種が承認されれば、12-15歳の青少年が受けるワクチン容量の3分の1水準である10マイクログラムのワクチンを2回接種することになる。
Copyrights(C) Edaily wowkorea.jp 88