(画像提供:wowkorea)
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日本政府によって決議された、現在の日本の国防方針・計画である「中期(2019〜2023)防衛力整備計画」によると、この期間中、日本は27兆円程を防衛費として投入する。

特に中国と北朝鮮の脅威を具体的に明記し、これに備えた護衛艦の空母化の方針も盛り込まれた。このような日本の方針と計画は、次第にピッチを上げる中国による空母建造と、解決がほど遠く見える北朝鮮の核・ミサイルに備えた当然のものだと見られる。

ところがこれに対する韓国メディアと多くの韓国人によるこの間の反応は非常に神経質なものだ。 毎年、日本の防衛費が策定・決議される都度、韓国のメディアはこのような日本に向けて「戦争出来る国」「軍事大国化」という風な表現を用いて行き、否定的イメージの捏造(ねつぞう)に熱心だ。

「戦争出来る国」という表現自体が間違ったものだ。日本はすでに以前から「戦争出来る国」だ。日本が「戦争出来ない国」であったことはない。万が一、日本が戦争出来ない国であったとしたら、「自衛隊」はそもそも存在してはならない。

日本の「自衛隊」は、軍事力で見れば今日、上位圏に属する強大な戦力だ。特に海軍力(海上自衛隊)は、米国を除けば、日本を圧倒し得る国が事実上存在しないと見ても過言ではないほど、今日の日本の海軍戦力は地球上で最上位圏に相当する。

ところが「戦争出来ない日本」が、安倍政権(当時)以降、軍事大国化の野望のために、近年になって「戦争出来る(危険な)日本」へと180度変わったかのごとく、韓国メディアは報道して来た。結局、日本に向けて「戦争出来る国」だとこじつけるのは「扇動表現」以外の何物でもない。

「軍事大国化」という表現も同様だ。今日の地球上で正常な国家であれば、軍事力の水準を既存のものより増強させることはあっても、縮小させるケースは事実上無い。中国が良い事例だ。近年の中国の軍事力増強は、未だかつて類例がないくらい、急激に進行している最中だ。

一方で日本は、相対的に微々たる増強、もしくは停滞状態を見せていたと見られる。結局「軍事大国化」という表現に相応しい国は中国なのだ。それにもかかわらず、韓国メディアはこのような中国に向けては「軍事大国化」という表現の代わりに、的外れにも「軍事崛起」という柔らかい表現でこじつけてやる。韓国メディアによる慢性的な中国に向けた事大主義の発露だとしか見られない。

保守紙だという朝鮮日報さえ、現行の「中期(2019〜2023)防衛力整備計画」が決議された直後の2018年12月19日にこのように報道した。タイトルからして「米国、『戦争出来る国』日本の改正防衛大綱に『支持する』」となっていた。日本について「戦争出来る国」という扇動的な表現を使った。本文は以下の通りだ。

(以下引用)…米国政府が中国の脅威に対抗して軍事大国化の野望を表わす日本の「防衛計画大綱」改定を支持するという立場を打ち出した…日本政府は今後5年間で防衛費として27兆4700億円(約274兆2000億ウォン)投入するつもりと明らかにした。史上最大の予算だ…(引用以上)

「軍事大国化の野望」という扇動的な表現が入っている。「史上最大の予算」という部分では思わず笑いが出て来た。地球上の正常な国家であれば、例外なく毎年、軍事費は増加するようになっている。物価上昇率くらいは仕方なく上がるのが現実だ。

言い換えれば、地球上の正常な全ての国は毎年「史上最大の予算」を記録するようになるという話だ。ところが、あたかも日本だけが軍備増強を追求するかのごとく、「史上最大の予算」云々した。

韓国メディアと多くの韓国人の目には、中国の軍事力増強は何ら問題が無いものであり、これに対抗する日本の軍事力増強については「戦争出来る国」「軍事大国化の野望」に当たるとでも言うかの如く、目の敵としてのみ映る格好だ。

反日がひどくなれば、病気になる。病気がひどくなれば、理性的思考が麻痺すると同時に、非理性的思考をするようになる。加えて病気がひどくなれば、正常な行動が消えると同時に、非正常な行動をとるようになる。

今日の韓国メディアと多くの韓国人が見せてくれる日本に向けた思考と行動は、丁度このようなケースに該当する。韓国の反日は治療を要する精神病の範囲に次第に進入している最中だ。

※この記事は韓国の保守論客ファンドビルダーさんの寄稿文を日本語に翻訳したものです。韓国メディアには既に韓国語版が公開されています。翻訳の正確さに対する責任は当社にあります。

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