両岸(中国と台湾)間の武力衝突危機が高まっている中、台湾の蔡英文総統は軍事・外交による全方位的圧力を加えている中国に対して「台湾人が圧力に屈服するという幻想は、絶対にあってはならない」と警告した。

蔡総統はきのう(10日) “中華民国(台湾)110周年建国記念日(双十節)”の行事で「共通の合意により意見の違いを解決し団結して台湾を守護する」というタイトルの演説を通じて「台湾は軽率に行動しない」としながらも「主権確保と国土守護を固持する」と語った。

この発言は、習近平中国国家主席がその前日(9日)の辛亥革命記念式で台湾に関して「祖国統一を必ず成し遂げる」と明らかにしたことに対し、強硬に対抗したものとみられる。

蔡英文総統は「誰であっても我々に対して、中国が描いている道を選ぶことを強要できないよう引き続き国防を強化し、我々自らを防御するという決意を示していく」とし「中国が描いている道は、台湾のための自由で民主的な道も、我々2300万の台湾人の主権も提供しないためだ」と指摘した。

つづけて「台湾と中国は、互いが従属関係となってはならない」とし「台湾は併合や主権侵害に抵抗しなければならず、台湾の未来は台湾人の意志にしたがって決定されなければならない」と強調した。

蔡英文総統は「民主防衛ラインである台湾が前代未聞の複雑で厳重な挑戦に直面しているが、過去72年間の発展過程において『主権確保・国土守護』は変わりなく固守してきた」と語った。

つづけて「我々のあらゆる歩みが世界の未来の方向に影響を与え、世界の未来の方向も台湾の未来に影響を与えるだろう」と付け加えた。

また蔡英文総統は両岸関係について「我々の好意と約束は変わりない」とし「現状維持が我々の主張だ」と説明した。

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