女性が生配信中に農薬を飲んで自殺…配信中に「早く飲め」などのコメント＝中国報道

中国のインターネット動画サイトで、女性がライブ配信中に農薬を飲んで自殺するという事件が起こった。

　事件が起こったのは今月15日。女性はライブ配信中に農薬を手元に置いており、配信中に視聴者から「早く飲め」「飲みたいなら飲め」などのコメントを受け取った。その後、女性は農薬を一気に飲み干し、空き瓶を示しながら「全部飲んだ」などと話した。　

　女性は同日投稿した別の動画で、自身がうつ病を患っており、2か月以上入院していることを告白。これが最後の動画となることをにおわせていた。

　ライブ配信終了後に女性の死亡が伝えられ、配信中にあった自殺をそそのかすコメントが原因ではないかと問題になっている。

　女性の知人は、女性は当初から自殺するつもりはなかったとしている。知人によると、女性が農薬を持って配信を行ったのは、別れた恋人との復縁を図るためだったという。この知人は、女性が自殺した原因は配信中の心無いコメントだと主張している。

　また、インターネット上では、女性の元恋人の男性が標的となっている。

　男性も動画サイトで配信を頻繁に行っているが、彼のアカウントには現在「お前が彼女を殺したんだ」「殺人者」などのコメントがあふれている。男性は同アカウントを通じ、亡くなった女性と別れてからかなりの時間がたっており、女性の自殺の原因とされる「元カレ」は自分ではないと主張している。

　女性の家族は現在、配信中に自殺をそそのかすようなコメントをしたユーザーに対し、法的措置を行うことを検討しているという。

■自殺を防止するために厚生労働省のホームページで紹介している主な悩み相談窓口
●こころの健康相談統一ダイヤル:0570-064-556
●よりそいホットライン:0120-279-338、岩手県・宮城県・福島県から:0120-279-226
●いのちの電話:0570-783-556