尹錫悦、元検察総長(画像提供:wowkorea)
尹錫悦、元検察総長(画像提供:wowkorea)
8日、国民の力(野党第一党)の大統領選最終候補4人が確定した。顔ぶれは、ユン・ソンニョル(尹錫悦)元検察総長、ホン・ジュンピョ(洪準杓)議員、ユ・スンミン(劉承旼)元議員、ウォン・ヒリョン(元喜龍)元チェジュド(済州道)知事だ。

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これから約1か月間進められる党内選挙は‘2強1中1弱’の構図に要約される。最近、複数の世論調査で尹元総長と洪議員は先頭の座をめぐって‘薄氷の勝負’を繰り広げ、劉元議員が彼らの後を追い上げている様相だ。党内選挙でも同様の結果が出たものと観測される。

政界では本選挙レースの勝負の分かれ目は‘党員票’になると見ている。それぞれ20%と30%が反映された第1・2次党内選挙と違い、本選挙の結果には党心が50%反映される。それぞれ政権交代の可能性と保守層の結集など、党内選挙の競争力を前面に押し出す真剣勝負が予告された。

当初、党の内外では1位と同様、誰が4位になるかの関心が高かった。最近、‘不正選挙論’を掲げ、強硬保守層を結集させたファン・ギョアン(黄教安)元未来統合党代表の支持率が上昇傾向を見せ、元元知事、黄元代表、チェ・ジェヒョン(崔在亨)元監査院長間の勝負は一寸先も見通せなくなった。

1位も同じだ。与野党の大統領候補全体を対象にした世論調査では、依然として尹元総長が先頭を走っているが、保守候補だけを対象にした調査では洪議員が尹元総長をずっとリードしている。結果の予測が容易でなかったのはこのためだ。

ただし、公職選挙法第108条12項により、党内選挙は順位、得票率などの成績表を公開することは不可能だ。チョン・ホンウォン国民の力大統領選党内選挙管理委員長はこの日、国会で2次党内選挙の結果を発表した後、メディアに対し「党員選挙人団投票と世論調査結果発表はすぐ直前の極めて制限された人数だけが参加して集計し、結果が決定されるとただちに破棄するなど、万全の補完措置を取っており、その数値が流出することはない」とし「今回の結果に対する推測性数値は報道することがないようにしてほしい」と述べた。

本選挙の勝負の行方は‘党心’によって決まる見通しだ。前日に締め切られた2次党内選挙の党員選挙人団の投票率は、歴代最高値の49.94%を記録した。‘イ・ジュンソク(李俊錫)旋風’を巻き起こして興行に成功した6月の全党大会当時の投票率45.3%を上回る数値だ。

特に、新規党員の票心がカギとなる。李代表の就任からこの4か月間に増えた国民の力の党員数は26万人に達する。国民の力の選挙管理委員会はこれに先立ち、投票権を行使できる責任党員資格を‘最近1年以内に月1000ウォン(約92円)の党費を1回以上納付した党員’に大幅に緩和した。本選挙では党員投票が50%反映されるだけに、彼らの影響力も一層大きくなる見通しだ。

新規党員のうち、40代以下が11万7959人と全体新規党員の44.4%を占める。世論調査を総合すると、尹元総長は60代以上の伝統的な国民の力支持層で、洪議員は20~30代で支持層が厚い。

このため、党内選挙ルールを確定した当時に浮上した‘逆選択’論難に続き、最近では尹元総長が新規の党員急増をめぐり、‘偽装党員’疑惑を提起し、論争が起こったりもした。

なお、最終党内選挙は7回の圏域別巡回討論会と3回の1対1でのライバル討論方式で行われ、最終候補発表は来月5日に予定されている。党内選挙の国民世論調査は、共に民主党(与党)の最終候補と対抗して勝つ‘本選競争力’を問う条項で行われる。

チョン委員長は「4人の候補たちは国の現実を直視し、何が国を苦しめ、その解決策が何なのかを提示することに力を注いでくれることを願う」と述べた。

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