ワクチン接種も秋夕連休でブレークスルー感染増=韓国(画像提供:wowkorea)
ワクチン接種も秋夕連休でブレークスルー感染増=韓国(画像提供:wowkorea)
韓国では、新型コロナワクチン1回目の接種率が70%を超えたが、秋夕(チュソク)連休が終わるやいなや、新型コロナウイルス新規感染者数が24日、歴代最多を記録し、段階的日常回復案である「ウィズコロナ」に疑問を提起する人々が増えている。専門家は、感染者数ではなく致死率中心の管理システムに移行する必要があると分析している。

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24日、中央防疫対策本部によると、この日午前0時基準、新型コロナ新規感染者2434人と、新型コロナ発症以来歴代最多記録となった。秋夕連休の大規模な移動の影響もあり、全国的な感染拡大が懸念される状況で、ワクチン接種を完了した一部市民は、感染に対する不安を表わした。秋夕連休開始直前の17日、ソウル市ヨンサン(龍山)区スンチョンヒャン(順天郷)大附属ソウル病院での感染者41人のうち、20人が接種を完了している「ブレークスルー感染」と確認されるなど、ワクチン接種を完了しても感染する事例が着実に増えているからである。

防疫当局は、12日基準、韓国国内ワクチン接種完了者のうち、5880人が感染し、これをブレークスルー感染事例として把握した。今月6日の集計値(4731人)に比べ、一週間で1000人以上増えた数値だ。ワクチンの種類別にみると、ヤンセン接種のブレークスルー感染発生率が0.161%で最も高く、モデルナワクチン接種が0.024%と、最も低かった。

現在の防疫に「赤信号」が点灯すると、政府は、新型コロナワクチン1回目接種率の目標を70%から80%に上方調整し、目標を達成するため、ワクチン未接種者の参加率を引き上げることが鍵になった。防疫当局はこの日、未接種者577万人の予約率が2.7%に過ぎないとし、再度接種を促した。

一方、ワクチン1回接種率が72.3%と、国民の10人中7人がワクチンを接種したが、新規感染者が減るどころか、むしろ急増しており、その理由についても注目が集まっている。

専門家は、ワクチンを接種してから6か月が経過、もしくは高齢者などは、ワクチン接種後も感染リスクが高いとし、ウィズコロナに転換するためには、さらに具体的な実現方法について議論する必要があると口をそろえた。

イデモクドン(梨大木洞)病院呼吸器内科チョン・ウンミ教授は「ワクチンが免疫力を作るのではなく、ウイルスと戦うための免疫を準備するという米国疾病管理予防センター(CDC)の研究結果が出た」とし「ワクチンを接種してから6か月以上経過、基礎疾患・がん患者・70〜80代の高齢者などは、ワクチン接種者の中でも感染する可能性が高い」と説明した。

コリョ(高麗)大学感染内科キム・ウジュ教授も「アストラゼネカは約60%、ファイザーは約80%台のデルタ変異株免疫の効果を発揮するが、1回目接種だけで判断するのは時期尚早」とし「接種完了(2回目完了)率が44%半分に満たない状況であるため、しばらく感染者数は増えるだろう」と指摘した。キム教授は続いて「英国やイスラエル、シンガポールも“ブースターショット”を実施するなど、接種率が高いが、感染者が出てきており、科学的根拠に基づいて冷静に分析した後、ウィズコロナに切り替えなければならない」と強調した。

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